折りたたみスマホ「motorola razr 5G」がソフトバンクから登場 実質約10万円
モトローラ・モビリティ・ジャパンが3月3日、折りたたみ型の5Gスマートフォン「motorola razr 5G」の日本導入を発表。国内キャリアではソフトバンクが独占販売する。使わないときは折りたたんでコンパクトに持ち運び、大画面を使いたいときは開いて利用する。
モトローラ・モビリティ・ジャパンが3月3日、折りたたみ型の5Gスマートフォン「motorola razr 5G」の日本導入を発表。ソフトバンクが3月下旬以降に発売し、国内キャリアではソフトバンクの独占販売となる。
価格(税込み)は19万8000円だが、48回払いの購入で24回分の支払いが免除される「トクするサポート+」を適用することで、実質9万9000円となる。カラーはポリッシュグラファイト1色。
razr 5Gは、従来型ケータイのように、縦方向に折りたためるスマートフォン。使わないときは折りたたんでコンパクトに持ち運び、大画面を使いたいときは開いて利用するスタイルとなる。精巧なヒンジ構造を取り入れたことで、ほぼ隙間なく半分に折りたためるという。ヒンジの耐久性については、20万回開閉するテストを行っており、1日100回開閉しても5年間使用できる。本体を開くと、アスペクト比21:9の6.2型HD+(876×2142ピクセル)有機ELディスプレイを利用できる。
背面には2.7型のSD(600×800ピクセル)サブディスプレイを搭載しており、本体を閉じたままでもアウトカメラを使ったセルフィー撮影、電話の発信、文字入力、マップの検索、音楽再生、ゲームなどの操作ができる。なお、アプリによってはサブディスプレイ操作に対応していない場合がある。本体裏側には指紋センサーを搭載しており、本体を開きながらスムーズにロックを解除できる。
背面には4800万画素のシングルカメラを搭載。光学式手ブレ補正とレーザーAFに対応しており、低光量の場所でも鮮明に撮影できるとしている。被写体の背景をぼかす「ポートレートモード」や、暗所でも明るく撮影できる「ナイトビジョン」、指定した部分だけに色を付ける「スポットカラー」といった撮影機能も用意している。
razr 5Gは、モトローラが日本で投入する初の5Gスマートフォンであり、プロセッサにはQualcommのSnapdragon 765Gを搭載。メインメモリは8GB、内蔵ストレージは256GB、バッテリー容量は2800mAhとなっている。なお、おサイフケータイや防水・防塵(じん)には対応していない。
モトローラ独自のUI(ユーザーインタフェース)として、「Moto Action」を採用。手首をひねってカメラを起動する、2回振り下ろしてフラッシュライトを点灯させる、3本指でなぞってスクリーンショットを撮る、といった操作ができる。
サイズは開いた状態が約72.6(幅)×169.2(高さ)×7.9(奥行き)mm、閉じた状態が約72.6(幅)×91.7(高さ)×16(奥行き)mm、重量は約192g。
5Gの対応バンドはソフトバンクが採用しているn77に加え、国内で利用できるn78とn79もサポートしている。なお、ミリ波はサポートしていない。
ソフトバンクが「razr 5G」を扱う狙いは?
ソフトバンクは、Xiaomiの「Redmi Note 9T」を1万円台(MNPなら1円)で販売するなど、ここ最近は安価な5Gスマートフォンの投入に力を入れているが、一括で20万円以上するrazr 5Gは、明らかにマス向けではなく、ユーザーを選ぶ製品だ。なぜ、あえてrazr 5Gの採用を決めたのだろうか。
ソフトバンク プロダクト&マーケティング統括 モバイル事業推進本部 副本部長 郷司雅通氏は「5Gの体験価値向上」を挙げる。「5G時代になったときに、こういう端末が5Gで動くことをユーザーに認識していただくには、フォルダブルは分かりやすいので採用を決めた」と同氏。20万円強という一括価格は高額だが、「トクするサポート+を使って、安価にご提供する。われわれとしては最大限努力した」と話し、価格面の障壁も下げたことをアピールした。
先着1000人のキャンペーンも
ソフトバンク限定のキャンペーンとして、「BEAMS」がデザインした限定Tシャツ「Motorola pocket TEE designed by BEAMS」を先着1000人にプレゼントするキャンペーンを、2021年6月30日まで実施する。期間内にソフトバンクでrazr 5Gを購入し、キャンペーンサイトから応募したユーザーが対象。賞品の発送は2021年5月中旬以降を予定している。
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