約2万円でここまで撮れれば十分 「Redmi Note 9T」のカメラを試す：荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ（3/3 ページ）

2万円台という破格の安さで登場した「Redmi Note 9T」。しかもカメラは4800万画素という高スペックでの撮影も可能だ。どれくらいが質がいいのか徹底的に使い倒してみた。

[荻窪圭，ITmedia]

色が寂しいときに使える「フィルター」

　では、その他の被写体もいろいろと撮ってみる。

　菜の花。ちゃんとAIが「花」だと認識。実は陽射しを浴びた菜の花って白トビしやすかったり、色が青っぽく写ったりしがちなのだけど、実にきっちりと撮ってくれた。これはよい。

春らしく、菜の花を。黄色が実にきれい。彩度が上がった分ちょっと黄色が飽和しているとこあるけど

　料理はきっちりと料理と認識した上でこんな感じ。旗が立っているハンバーガー。

ハンバーガーとフレンチフライ。ランチっぽく

　動物もOK。こんなアングルでもちゃんと「猫」と認識してくれたのはエライ。中には顔が見えていないと認識してくれないカメラもあるから。

後ろ頭でも「猫」と認識してくれた

　で、室内で普通に撮ったらちょっと色が寂しい。飼い主としてはもうちょっとキジトラっぽい赤みが欲しいと思って、フィルターで「グルメ」にしてみた。ちょっと赤っぽくなって彩度が上がるから。そしたら正解。いい感じの色になった。このフィルター機能、意外に使えるのだ。

「グルメ」フィルターで撮ったうちの猫。少し赤身がまして彩度も上がり鮮やかになった。毛もシャープ

　ちょっと面白かったのが「向きについて通知」機能。

　カメラ設定の中にあり、「スマートフォンが地面と平行になったときに現在の向きを通知する」とある。

「カメラ設定」の「向きについて通知」や「グループ写真での顔のゆがみを補正」など実用的な設定も要チェック

　スマートフォンって真上や真下を向いているとき、横位置で撮るべきか縦位置で撮るべきか判断できないので、例えば料理や書類を真上から撮ると縦横が90度回転した写真になりがちなのだ。

　これをオンにしていると、真上や真下に向けたとき「現在の向き」を教えてくれるのだ。

　こんな風に。

今カメラは「縦向き」になっているけど大丈夫？　と確認してくれる

　撮る前に気付いたら直せばよいのである。

　動画は最高で4Kまで。でもこのクラスで4Kはちょっときついかな感はある。フルHDなら手ブレ補正もいい感じに効いて実用的。

　Xiomiらしいところでは、Vlog機能とショートムービー機能。特にショートムービーはBGM付きの15秒ムービーを撮ってくれる。これを使い、BGMを付け「そよ風」フィルターをかけて梅の木を撮ってみた。

「そよ風」フィルターでショートムービー

コスパは間違いなく高い

　かくして、超広角カメラや望遠カメラはないけれども、4800万画素の広角カメラに注力したおかげで、高画質で実用的なカメラになった。

　2万円クラスでこの写真を撮れるのは間違いなくコストパフォーマンスが高い。同じ会社のスマホでも廉価モデルとハイエンド機でカメラ性能がまったく違うってケースもよくあるけど、Redmi Note 9Tに関しては（さすがにハイエンド機ほどではないけれども）十分使えるカメラだ。