折りたたみスマホ「razr 5G」はなぜ縦型? ヒンジの耐久性は? Motorola担当者に聞く(2/2 ページ)
razr 5Gは、「伝説の名機」といってもいい「razr」をスマートフォンに進化させたモデル。折りたたみ型のディスプレイを採用したrazrとしては第2世代となり、5Gにも対応した。薄さを実現できた秘密や横型ではなく縦型の折りたたみスマホとした理由、閉じた状態で使い勝手を向上させた工夫などを聞いた。
横向きの折りたたみスマホではニーズを満たせない
Snow氏は、今回のようなフリップタイプの折りたたみスマートフォンを検討する中で、どのサイズにするのがベストかを考えたという。折りたたみスマートフォンは「これからどんどん伸びていく」と考え、まずは第1弾として、前モデルのフリップタイプを投入。折りたたみスマートフォンには横開きのタイプもあるが、これは「ニーズが満たせない」と同氏。
折りたたむとスマートフォン、開くとタブレットになるのだが、「そもそもみんなどちらも持っている」(同)。そのため、スマートフォンとタブレットの双方より安価にできないと、横開きの意味がないのではないか、とSnow氏は考える。
ただ、まだ参入企業が少ない折りたたみスマートフォン。Snow氏は、他社がさらに参入して競争が増えてくればコストが下がり、イノベーションが進むことを期待する。「今年(2021年)、さらに4社が参入してグローバルで折りたたみスマートフォンを販売し、価格のバリエーションが増えれば、折りたたみスマートフォンのシェアが25%に行くのでは」と期待するが、実際はこの状態になって「シェア25%になるのには2〜3年かかるだろう」と推測する。
他社が参入しても、Motorolaには技術があり、他社に対抗できると自信を見せるSnow氏。折りたたみのメカニズムやディスプレイの材質、RFの設計など、「どの技術も自慢したい」とSnow氏は強調し、同社の多くの知見をつぎ込んだrazr 5Gが「生きたいいスマートフォン」だとアピールしていた。
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