イオンモバイルが料金改定 音声/シェア音声を220円値下げで“業界最安級”に 「フルかけ放題」も(2/2 ページ)
イオンリテールが、MVNOサービス「イオンモバイル」の料金改定を発表した。2021年10月1日から、音声プランと音声シェアプランの月額料金と音声SIM追加料金を、を現行の440円から220円に値下げする。10月1日から、国内通話料金を現行の30秒あたり22円から11円の半額に値下げし、120分のかけ放題も提供する。
キャリア端末をイオンモバイルとセットで販売する
セットで販売する端末については、現在扱っているSIMロックフリースマホに加え、イオン店頭でドコモ、au、ソフトバンクの契約も行っている強みを生かし、キャリアが扱う端末も、イオンモバイルとセットで販売していく。井原氏は「キャリアのiPhoneやXperiaをイオンモバイルのSIMとセットで売れる。これは他のMVNOではできない」とアピールする。なお、キャリア端末とのセット販売は、キャリア代理店のある店舗独自の施策となり、オンラインでは実施しない。
キャリア端末にはSIMロックが掛かっているものが多いが、2021年10月以降、SIMロックは原則禁止となり、ユーザーはより購入しやすくなる。一方で、キャリアのスマホは他キャリアのバンド(周波数)をカバーしていない場合もあるので、「整理してしっかり案内する」(井原氏)必要がある。また端末の保証についてはキャリアが対応することになるそうだ。
法人向けプランやシニア向けスマホ新機種も
法人向けプランも強化する。2021年10月1日から法人専用「IoTプラン」を提供する。プランは、200kbpsで月額462円の「IoT Zeroプラン」、100MBまでの高速通信が利用できる月額385円の「IoT 100プラン」、500MBまでの高速通信が利用できる「IoT 500プラン」の3種類を提供する。いずれも大容量の通信を必要としない機器での利用を想定している。最低利用料金や解約金は設けておらず、1回線からでも申し込めるなど、個人向け同様、気軽に利用できることを特徴に掲げている。
2021年9月1日には、シャープ製「AQUOS sense4 やさしいスマホ2」を発売する。価格は3万8280円。ハードウェアのスペックはAQUOS sense4と同じだが、初めてスマートフォンを利用する人に向けたガイドブックが付属している。オートプレフィックス機能も実装しており、イオンでんわアプリを使わなくても30秒あたり11円で通話ができる。
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