Googleがお手頃5Gスマホ「Pixel 5a (5G)」を8月26日発売 防水・防じん対応で直販価格は5万1700円:日米限定販売
Googleが、手頃な価格のミドルレンジスマートフォン「Pixel 5a (5G)」を発売する。基本スペックは「Pixel 4a (5G)」とほぼ同等だが、画面の大型化、防水・防塵(じん)対応、バッテリー容量の向上など改良を加えつつも直販価格を8800円引きとした。Googleによる直販の他、ソフトバンクでも販売される。
Googleは8月26日、5Gスマートフォン「Google Pixel 5a (5G)」を発売する。同社の直販サイト「Google Store」における販売価格は5万1700円(税込み、以下同)で、8月18日から販売予約を受け付ける。日本国内の通信事業者では、ソフトバンクが独占的に取り扱う。
Pixel 5a (5G)の概要
Pixel 5a (5G)は2020年10月に発売された「Pixel 4a (5G)」の後継に相当する。ただし資材のサプライチェーン(供給)面の都合から、「Pixelにとって主要な市場」である米国と日本でのみ販売される。この記事では、日本向けモデル(G4S1M)の主な仕様を紹介する。
主要なスペックはPixel 4a (5G)から据え置かれているが、より大きなディスプレイを備え、IP6X等級の防塵(じん)性能とIPX7等級の防水性能を確保している。直販価格も8800円引きとなり、より手頃となった。
防水や防塵に対応するために、ボディーは「プレミアム金属製ユニボディー」に変わっている。ボディーカラーは新色「Mostly Black」のみとなる。
Pixel 4a (5G)(左)と並べてみると、色味の違いがハッキリと分かる。なお、一見するとボディーサイズも同じように見えるが、ディスプレイがわずかに大型化した影響でわずかに大きくなっている。よって、Pixel 4a (5G)用のスマートフォンケースは使えない
プロセッサはQualcomm製の「Snapdragon 765G」で、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBを備える。microSDには対応しない。
ディスプレイは約6.34型の有機ELで、HDR(ハイダイナミックレンジ)表示にも対応する。解像度はフルHD+(1080×2340ピクセル)だ。ディスプレイのカバーガラスには、Corning製の「Gorilla Glass 3」を採用している。
アウトカメラは1220万画素の広角レンズ(F1.7、視野角77度)と約1600万画素の超広角レンズ(F2.2、視野角118.7度)のデュアル構成だ。インカメラは約800万画素(F2.0、視野角83度)のシングル構成で、ディスプレイ内のパンチホール(穴)に設置されている。
ディスプレイのサイズは、Pixel 4a (5G)の約6.2型から約6.34型とわずかに大きくなっている。持った際のサイズ感もPixel 4a (5G)と変わらないが、繰り返しだが実際のサイズは少し大きくなっている
外部接続端子はUSB 3.0 Type-Cで、USB Power Delivery(USB PD)による急速充電にも対応する。バッテリー容量は4680mAhで、スーパーパワーセーバーを有効にした場合のバッテリー駆動時間は最長48時間となる。USB Type-C端子とは別に、3.5mmイヤフォンマイク端子も備えている。
SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアル構成で、モバイル通信は国内の主要な事業者(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の5G/LTE(4G)ネットワークに対応する。具体的な対応周波数帯(Band)は以下の通り。
- 5G(Sub-6):Band n1/n3/n5/n7/n8/n28/n40/n77/n78
- LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/25/26/28/29/30/32/38/39/40/41/42/46/48/66/71
- 3G(W-CDMA):Band 1/2/4/5/6/8/19
- GSM:850/900/1800/1900MHz帯
モバイル通信を除くワイヤレス通信は、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth 5.0に対応する。BluetoothオーディオのコーデックはSBCの他、aptX、aptX HD、LDACやAACにも対応する。近接通信はNFCとFeliCa(おサイフケータイ)を利用できる。
ボディーサイズは約73.2(幅)×156.2(高さ)×8.8(厚さ)mmで、重量は約183gとなる。
オプションアクセサリーも同時発売
Pixel 5a (5G)の発売に合わせて、Googleは4種類の「Pixel 5a (5G) 純正ケース」を発売する。Google Storeでの直販価格は3630円で、SB C&Sを通してソフトバンクショップなどでも販売される予定だ。
持続可能性(サステナビリティ)に考慮して、このケースは約34%がリサイクルプラスチックで作られているという。カラーはBlack Moss(黒いこけ)、Maybe Moon(たぶん月)、Likely Lime(恐らくライム)、Partially Pink(部分的にピンク)の4つを取りそろえている。
「緊急通報アシスト」「自動車事故支援機能」を利用可能に
Pixelシリーズには「緊急情報サービスアプリ」がプリインストールされている。その名の通り、このアプリはユーザーに万が一の事態が発生した際に役立つ機能を備えているが、日本では一部の機能を利用できない。
今後、日本のPixelでも順次「緊急通報アシスト」や「自動車事故支援機能」を利用できるようになる。いずれも事前の利用設定が必要で、今回発表されたPixel 5a (5G)も対象だ。
緊急通報アシスト(8月16日から順次対応)
緊急通報アシストは、緊急通報(110番や119番)にダイヤルすると、ダイヤラーの画面に緊急時に役立つ情報を表示してくれる支援機能だ。緊急情報サービスアプリにおいて「安全確認」をする際に利用できる。
自動車事故支援機能(8月23日から順次対応)
自動車事故支援機能は、Pixelが自動車の衝撃を検知すると発動する。衝撃の検知後、音声ガイダンスが流れる。それに従って「緊急」と話しかけると、ユーザーに代わって緊急通報(110番)を実行してくれる。体を動かしてタッチ操作を行える場合は、画面から状況を選択して適切な対応を取ることも可能だ。この機能で緊急通報した場合も、先述の緊急通報アシストを利用できる。
なお、海外ローミング中はこの機能を利用できない。
関連記事
- Google、次期フラグシップ「Pixel 6/6 Pro」予告 オリジナルSoC「Tensor」搭載
Googleが今秋発売予定の「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」をGoogleストアで公開した。オリジナルSoC「Google Tensor」搭載のフラグシップだ。背面の「カメラバー」が特徴的。 - 「Pixel 4a(5G)」「Pixel 5」が10月15日発売 5G対応、超広角カメラを搭載
Googleが10月1日、Pixelシリーズの最新スマートフォン「Pixel 4a(5G)」と「Pixel 5」を発表。いずれも10月15日に日本で発売する。2機種ともカメラを搭載しており、超広角カメラやポートレートモードで夜景モードが利用可能になった。 - Googleから「Pixel 4a」が8月20日に登場 直販価格は4万2900円(税込み) ソフトバンクも取り扱い
Googleのスマートフォン「Pixel」に新モデルが登場する。Pixel 3a/3a XLの後継モデルで、今回はワンサイズ提供となる。国内ではGoogle直販の他、ソフトバンクでも取り扱う。 - 「Pixel 4」の「モーションセンス」が解禁 タッチレスで操作、顔認証も高速に
グーグルが2月4日、同社のスマートフォン「Pixel 4」向けに、新機能「モーションセンス」の提供を開始した。日本では、使用する周波数帯と法令の問題で、導入が先送りになっていた。端末に手を近づけて画面を点灯させたり、端末から離れた際に画面をオフにしたりできる。 - Pixelシリーズに歩きスマホしていると注意する新機能「前方注意」
GoogleのAndroid受けスマートフォンの使いすぎ防止機能「Digital Wellbeing」に「Heads Up(日本では「前方注意」)」機能がロールアウトしている。有効にすると、屋外でスマートフォンを見ながら歩いている(=歩きスマホ)と、画面に警告が表示される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.