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65歳以上にスマホを無料貸し出し 渋谷区とKDDIが実証事業
渋谷区とKDDIは、65歳以上でスマートフォンを保有していない約1700人へ無料で貸し出す実証事業を開始。勉強会など利用促進に向けた継続的なサポートを行い、デジタルデバイド解消を目指す。
渋谷区とKDDIは、9月6日にスマートフォンを無料で貸し出す実証事業を開始した。対象は渋谷区が公募で募集した、65歳以上でスマートフォンを所有していない約1700人の渋谷区民。
渋谷区はこれまで、区民に対してLINEを活用した情報配信や防災アプリなどのデジタルサービスの提供を進めてきた。一方、高齢者はスマートフォンを保有していないなどデジタルサービスを十分に活用できていない状況がある。
本実証事業では対象者にスマートフォンを2年間無料で貸与し、参加者向けスマートフォン勉強会を適宜開催。参加者専用コールセンターを設け、操作方法が分かりにくい場合は遠隔でサポートする。
あわせて、アプリなどの利用ログや勉強会などでアンケート情報を実施し、高齢者のスマートフォン利用を可視化して課題を抽出。利用状況を分析した結果を踏まえ、渋谷区のデジタルデバイド解消に向けた取り組みに利用する。
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