「家で使う」5Gルーターを選ぶポイントは? UQ、au、ドコモのサービスを比較:5分で知るモバイルデータ通信活用術(3/3 ページ)
NTTドコモが「home 5G」をリリースしたことで、5G通信に対応するワイヤレスホームルーターに注目が集まっています。UQコミュニケーションズ、au、ドコモのサービスを簡単に比較してみましょう。
ドコモの「home 5G」は移動不可 ただし現時点では通信制限が緩め
ドコモのhome 5Gは割引前の月額料金が4950円で、ホームルータープラン 5Gと同様に届け出た住所以外では利用できないようになっているため、持ち運べません。その代わり、端末購入に伴う「月々サポート」が月額1100円×36回(総額3万9600円)付与される他、販売店によっては端末代金の値引きも実施されています。
UQコミュニケーションズやauの5Gルーターと比べると、home 5Gは一定期間内の通信容量制限は設けられていません。ただし、以下のいずれかの条件に当てはまる場合は通信制限が掛かることがあります。
- 当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多い場合、他のユーザーよりも通信速度が遅くなる場合がある(切断はしない)
- 一定時間内、あるいは1つの接続で大量の通信や長時間の接続を行った場合、当該の通信を中断する場合がある
固定インターネットサービスでも、同様の制限は存在します。ただ、携帯ネットワークはより多くのユーザーとリソースを共有するため、一般に制限のしきい値は固定インターネットサービスよりも厳しめになります。そのこともあり、ドコモ自身も「一切の制限なし」「完全使い放題」とはうたってはいません。
ただ、サービスが始まって10日程度ですが、SNSなどでは極端な速度低下に関する報告は見られません。筆者もhome 5Gを契約して利用していますが、特に5Gエリアでは非常に快適な下り通信を期待できます(レポートは後日別途お伝えする予定です)。
「建物や立地条件の都合で高速な固定インターネットサービスを契約できない」という場合には、現時点においてベストなワイヤレスインターネットサービスといえます。
「そうなると、5Gエリアじゃないと意味がないの?」といえば、そうでもありません。LTE(Xi)エリアでも、条件が良ければ下り通信速度が100Mbpsを超えます。下手なADSL/VDSL/CATV回線よりも快適な通信を期待できます。
……とはいえ「しっかり通信できるかどうか試してから契約したい!」という人もいるでしょう。その点、UQコミュニケーションズは「Try WiMAX」という体験サービスを提供しています。ドコモでも「エリアおためしサービス」が提供されていたはずなのですが、9月7日現在、Webサイト上では見当たらなくなっています。契約前に試用できるサービスがあれば安心なのですが……。
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