キャリアユーザーが利用するポイントやクレカは「楽天」がトップ MM総研が調査
MM総研が「携帯電話ユーザーが、契約しているキャリアの提供する各種サービスの利用率」を調べた。結果どのキャリアでもカードやECサイトで「楽天市場」の利用割合が高かった一方、QRコード決済はキャリアのサービスを利用する割合が高かった。
MM総研は9月9日、携帯電話ユーザーが契約しているキャリアサービスの利用状況の調査結果を公開した。
アンケートの対象は15〜79歳の男女で、ドコモが1万6802人、auが1万2968人、ソフトバンクが6223人、楽天モバイルが3948人。8月21〜23日の時点で、契約キャリアの各種サービスを「最も利用している」と答えた割合を示している。なお、各キャリアのユーザーが使用しているサービスを示す表については、MM総研が公開したものをもとにキャリアの順を並べ替えている。
本調査は2019年9月、2020年6月にも実施。ポイントサービスは楽天モバイル「楽天スーパーポイント」が73.9%と最も多く、ソフトバンク「Tポイント」が減少を続けているものの34.5%と2番目に高かった。
前回調査と比べてau「Pontaポイント」が8.2%と大きく利用率を伸ばしており、「au ポイント」とPontaポイントの統合後にポイント還元施策を積極的に実施したことが要因だとしている。Tポイントの利用率はPayPayを軸とした会員戦略にシフトしたためだという。
QRコード決済では、ソフトバンクのPayPayが継続して大きく利用率を伸ばし46.5%となった。前回調査と比べて最も大きく利用率を伸ばしたのはau「au PAY」の9.5%で、1月から数度にわたって実施したキャンペーン「たぬきの大恩返し」が要因だとしている。
クレジットカードでは全キャリアで「楽天カード」が最も多かった。楽天モバイルユーザーの利用率は63.0%で、どのキャリアも2番目に「dカード」(18.3%)、「au PAY カード」(11.7%)、「Yahoo!JAPANカード」(12.3%)と、各キャリアやグループ会社の対応したカードが続いている。
ECサイトも全キャリアで「楽天市場」が最高。こちらの楽天モバイルユーザーの利用率は59.8%で、前回調査から3.1%減少している。ソフトバンクユーザーは楽天市場の利用率が28.7%なのに対して「Yahoo!ショッピング」を利用する割合が27.5%と近く、ドコモユーザーが「dショッピング」を利用する割合は1.7%と非常に低かった。
関連記事
- スマホの利用料金は平均4845円、データ通信量は平均8.72GB MM総研の調査
MM総研は、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルおよびサブブランドとMVNO各社それぞれの音声通話サービス利用者に対するアンケート調査を実施した結果を発表した。 - メイン携帯の利用料金は高い? 5G端末の買い換え予定は? ゲオが調査
ゲオホールディングスが7月30日に、「ゲオアプリ」会員に対して実施した携帯電話の利用状況についてのアンケート結果を公表した。回答は2454人から得られ、「5G端末に買い換えたいか」やドコモ、au、ソフトバンクを利用するユーザーに対して「格安SIMへ移行するか」といった購買意欲についても質問している。 - オンライン専用プランの認知率はahamoがトップ、不満は「キャリメールが使えない」
Insight Techは、7月1日に同社が運営する「不満買取センター」で実施した「スマホ料金プラン」に関する調査結果を発表した。オンライン専用プランの認知率は75%以上で、楽天モバイルのユーザーの78.1%がすでに変更したと答えた。 - 日本の携帯料金は下がったけど、通信とサービスの品質は? MM総研が調査
総務省が実施した2020年度の「電気通信サービスに係る内外価格差調査」では、日本の携帯料金は諸外国と比較しても安いという結果になった。しかしこの調査はあくまで価格に焦点を当てたもので、通信やサポートなどの品質は考慮していない。そこで総務省は、MM総研が実施した「携帯電話サービスの品質に関する国際比較についての調査」を紹介した。 - MVNOは減益・赤字企業が増加 東京商工リサーチ調べ
東京商工リサーチは、5月11日に「格安スマホ業者」業績調査を発表した。主要104社の売上高合計は2期連続で増収した一方、減益・赤字企業も増加しており企業間格差が広がっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.