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シャープとOPPOが特許クロスライセンス契約を締結 訴訟を取り下げ
シャープとOPPOは、両社の通信技術の特許を含むグローバルな特許クロスライセンス契約の締結を発表。これに伴い、2020年から世界各地で展開していた訴訟も取り下げられる。
シャープとOPPOは、10月8日にグローバルな特許クロスライセンス契約の締結を発表した。両社の通信技術の特許を含み、それぞれの端末製品の販売をカバーする。
シャープはWi-FiやLTE関連の特許権を侵害しているとして、OPPOへ損害賠償請求訴訟や特許権侵害差止請求訴訟を2020年から行っていた。今回のクロスライセンス契約に伴い、両社間の世界各地での訴訟も取り下げられる。
シャープ 常務執行役員 研究開発事業本部長の種谷元隆氏は「OPPOと今回の契約締結に至ったことは、両社の知的財産権の価値を尊重した結果であります。シャープは多数のリーディングカンパニーに通信規格必須特許のライセンス供与を行っており、今回の契約は、シャープの特許ポートフォリオの価値を改めて証明するものとして、歓迎しています」とコメント。
OPPOの知的財産部シニア・ディレクターAdler Feng氏は「OPPOは、イノベーションの価値を深く信じ、知的財産を非常に尊重しています。両社が世界各地で展開していた特許紛争を友好的に解決した結果に満足しています。今回のクロスライセンス契約は、OPPOの知的財産の強さを改めて示すものです」とコメントしている。
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