「Apple Watch Series 7」をじっくり試す 弱点を克服した今こそ“買い”だ(3/3 ページ)
10月15日に発売された「Apple Watch」の最新モデル「Series 7」。デザインも新しくなり、ベゼルが1.7mmとかなり狭額になった。廉価版ともいえる「Series 3」や「SE」もあるが、本製品を選ぶべき理由は「耐久性」と「バッテリーの持続時間」にある。1日中ずっとApple Watchと一緒にいられる生活は近い。
充電の速さは大きな魅力
筆者が試用している際に最もうれしかったポイントは、充電の速さだ。
バッテリー持続時間は前モデルと比べても変化していないものの、充電が完了するまでの時間が速くなったことで、就寝時の睡眠の計測や早朝、夕方のちょっとしたワークアウト(運動)なども行いやすくなったと感じる。
公式サイトの表記を確認すると、「Series 7でApple製の20W充電器と純正ケーブルを使った場合に、Series 6で5W充電器と純正ケーブルを使った場合より最大33%早く充電できた」という旨が注釈にて記されている。そこで充電にBelkin製の27W充電器と、Apple Watch Series 7用の純正充電ケーブルを組み合わせて使用した(製品に付属するのはケーブルのみで、充電器は付属しないため)。
実際に充電をしてみたところ、バッテリー残量44%から30分充電すると92%まで回復した(+48%)。また、残量78%から15分充電すると93%まで回復した(+15%)。
筆者は8〜9時ごろからApple Watch Series 7を装着し続け、睡眠時の計測もした状態で翌朝を迎えると、バッテリー残量はおよそ40〜45%になることが多い(メリディアン文字盤で常時表示を使用、屋外ウオーキングを1時間行っている)。この使用条件では、17時以降にバッテリー残量が75%程度になることが多い。
要するに、毎日の継続利用を前提とした場合、朝起きてから30分強充電できればバッテリーをほぼ満タンにできるし、17時ごろの帰宅後に長距離のランニングを想定するなら15分の充電でより十分なバッテリー残量を確保できるというわけだ。なお、バッテリーの消費量はワークアウトの頻度や使用アプリなど、運用方法によっても大きく数値が変わる。前述の数値はあくまでも参考程度に考えてほしい。
過去のApple Watchシリーズはバッテリー持続時間が短めで、睡眠時の計測や、帰宅後のワークアウトに向かないことなどが弱点だったと思う。しかし世代を経てバッテリー容量が改善され、さらに今回の世代で充電速度が大きく向上したことによって、弱点はほぼ克服されたと思っていいだろう。
今購入するならSeries 7だ
Apple Watch Series 7の最低価格は、「GPSモデル」が4万8800円(税込み、以下同)、モバイル通信に対応する「GPS+Cellularモデル」が6万800円。より安価で3万2800円〜の「SE」や2万2800円〜の「Series 3」も併売されてはいるが、このタイミングで購入するならば、筆者としてはハードウェア的にもメリットが多く、使い勝手もよい「Series 7」をオススメしたい。
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