深澤直人氏が手掛けた最新スマホは“スーツケースデザイン”が特徴 realmeから:山根康宏の海外モバイル探訪記
realmeは中国向けに深澤直人氏がデザインしたモデルを毎年投入しています。2021年8月に発売した「realme GT Master Explorer Edition」は、スーツケースをイメージしたデザインを採用しています。2種類の外装を使い分けることができます。
INFOBARなどを手掛けたデザイナーの深澤直人氏は、realmeと協業し、これまで複数のスマートフォンをデザインしてきました。例えば2019年にはオニオンスキンデザインの「Realme X Onion Edition」がグローバルで発売されました。
realmeは中国向けに深澤直人氏がデザインしたモデルを毎年投入しています。2021年8月に発売した「realme GT Master Explorer Edition」は、新型コロナウイルスの影響で海外旅行もままならない今の時代の閉塞(へいそく)感を打ち破るような、夢のあるデザイン。これは日本で発売しても人気になりそうなモデルだと思います。
【訂正:2022年1月5日18時50分 初出時、「realme GT Master Explorer Edition」の製品名に誤りがありましたので、訂正いたしました。】
realme GT Master Explorer Editionは、同社のハイエンドスマートフォン「realme GTシリーズ」の一員らしく、プロセッサはSnapdragon 870、6.55型ディスプレイ、5000万画素+1600万画素超広角+200万画素マクロカメラ、3200万画素インカメラを搭載。4500mAhバッテリーは65Wの高速充電対応となかなかの性能。価格は2899元(約5万1000円)です。
さて、特徴あるデザインはスーツケースをイメージしたもの。背面に見える「リブ」はハードタイプのスーツケースの外装を思わせてくれます。日々realme GT Master Explorer Editionを使っていると「新しい発見をしよう」――そんな気持ちが起きそうです。また、カフェでコーヒーを飲むときにこの背面側を見えるようにしておいておくと、どこかへ旅した気分にもなれそうです。
この背面の形状は滑り止めにもなるでしょう。最近のスマートフォンは各メーカーさまざまな背面処理を採用し、美しさとハンドリングのよさを競い合っています。realme GT Master Explorer Editionは他にはない唯一無二のデザインであるというだけでも差別化された製品といえます。筆者も旅に出るときのスマートフォンとして使ってみたいと思っています。
ところで、スマートフォンはケースを着けて使う人が大半でしょう。realme GT Master Explorer Editionにケースを着けると、この特徴的な外装が隠れてしまいますが、標準で付属するケースもスーツケースデザインになっているのです。
このケースを着けることで「スーツケースを着替える」ように、2つのデザインを使い分けることができるのもrealme GT Master Explorer Editionの魅力といえます。透明タイプで同じデザインのケースも出してくれたらさらに楽しそうです。
realmeは日本に参入したものの、日本市場ではIoT製品に特化しており、スマートフォンの投入はだいぶ先になるといわれています。しかし日本で知られている深澤直人氏デザインのスマートフォンなら、多少高くても十分受け入れられるのではないでしょうか? あるいは深澤直人氏デザインのスマートフォンだけを日本に投入していく……なんて製品展開戦略もありではないかなと思います。
カメラのUI(ユーザーインタフェース)は一般的なものですが、街中のスナップ写真を撮影する「ストーリー」モードにすると、倍率表示がレンズの焦点距離表示になります。「旅先カメラ」として使っているような気分に浸れるなんて、スーツケースデザインのスマートフォンらしいUIですね(ただし他のrealmeのスマートフォンも同じUIかもしれませんが)。こんなに楽しく夢を感じられるスマートフォン、日本での販売は難しいとして、どこかで展示だけでもしてほしいと思います。
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