2万円台の「AQUOS wish」と「arrows We」、どちらを選ぶ? スペックから使い勝手までを比較(3/4 ページ)
スマートフォンの基本性能は年々向上し、いまや税込み1〜3万円台のエントリーモデルでも、普段使いに不便を感じない機能とスペックを備えている。コスパを重視する人から注目を集めている「AQUOS wish」と「arrows We」の違いを、au版で比べてみた。
電池持ちは大差なし
バッテリー容量は、AQUOS wishが3730mAhで、arrows Weが4000mAh。わずかな差だが、arrows Weの方が多い。両モデルを2週間ほど使った率直な印象でも、arrows Weの方が電池持ちは良いように感じられた。ほぼ同じように使ったつもりだが、2〜3日経過すると、arrows Weの方がバッテリー残量に余裕があることが多かったからだ。
実使用での電池持ちを比較するために、両モデルを95%まで充電してから、3時間のYouTube動画を再生してみた。画面は最大限に明るくして、音量は50%程度に設定した。再生終了後のバッテリー残量は、AQUOS wishが62%で、arrows Weが59%。普段使いでの電池持ちの印象とは逆に、AQUOS wishに軍配が上がった。総合的な評価としては、電池持ちは互角だろう。
パフォーマンスは互角、ヘビーユースには向かない
プロセッサは5G向けのSnapdragon 480。4G向けのSnapdragon 4シリーズに比べると格段に性能は向上しているが、「軽快に操作できる」とまではいえない。上位モデルに比べると、アプリ起動やタッチ反応が遅く感じられる。メインメモリも4GBと控えめなので、起動するアプリが増えるほどに反応は鈍くなる。
筆者が実際に使った印象では。AQUOS wishの方がタッチの反応が鈍かったり、もたつきを感じたりすることが多かった。arrows Weも反応速度は同等なのだが、反応が遅いなりに、その遅さは安定しているように感じた。いずれにしろ、素早い操作を求められるゲームや、動画を見ながらSNSをチェックするといったマルチタスク操作などには向かないだろう。
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