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対応バンドを増やすとスマホの価格はどうなる? 総務省の会合がMVNOと端末メーカーからのヒアリングを実施端末メーカーの情報は非公開(3/3 ページ)

「キャリアを乗り換える際の障壁になっている」と一部から指摘を受けている携帯電話端末の「対応周波数帯(バンド)」の問題。総務省の有識者会議において、ついに問題の“核心”となる端末メーカーへのヒアリングが行われた。営業秘密を多分に含むこともあり、その模様は非公開となった。

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「端末メーカー」へのヒアリングは非公開 しかし……

 Xperiaブランドの端末はソニー(旧ソニーモバイルコミュニケーションズ)が、Galaxyブランドの端末は韓国Samusung Electronicsが、AQUOSブランドの端末はシャープが、arrowsブランドの端末はFCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)が……といった具合に、ごく一部の例外を除き、携帯電話端末の対応バンドを“決定”する権利は端末を開発/製造(輸入)する端末メーカーにある。そのため、対応バンド問題を解決する上で一番重要なのは端末メーカーの意見である。

 しかし、対応バンドの決定プロセスやコストに関する情報は、端末メーカーの「営業秘密」に相当する。そのため、総務省の事務局は端末メーカーへのヒアリングは非公開とする前提で出席するメーカーを募った。結果、ヒアリングに応じるメーカーが現われた……のだが、記事冒頭で述べた通り、応じたメーカーの数や名前、説明内容は非公開となっている。

 端末メーカーへのヒアリングは当初、9時20分過ぎから始まり、10時15分頃に終了(公開ヒアリングに復帰)する予定だった。しかし実際は9時30分過ぎから10時50分頃まで行われたようである。想定よりも“盛り上がった”のだろう。

ヒアリング
冒頭に挙げた議事進行の資料を再掲。繰り返しだが、端末メーカーへのヒアリングは応じたメーカーの数や名前も含めて全てが“非公開”となった。資料全体が非公開になることはあっても、出席者(メーカー)まで非公開となることは珍しい。枠の大きさを見る限り、2社以上が応じたものと思われる(総務省資料より)

 とはいえ、どのようなやりとりが行われたのか気になる人もいるだろう。筆者は先日、その参考になりそうなグループインタビューに参加した。その模様は別の記事として掲載する。

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