Apple、ユーザーがiPhoneを修理できるプログラムを米国で開始
米Appleは、ユーザー自身でApple製品を修理できるセルフサービス修理プログラムの提供を始めた。Appleの認定修理業者が扱うものと同じ200以上の部品を使い、Appleが公開した修理マニュアルに従って、ディスプレイ、バッテリー、カメラなどを修理できる。1週間49ドル(約6300円)の修理ツールレンタルキットも利用できる。
米Appleは4月27日(現地時間)、ユーザー自身でApple製品を修理できるセルフサービス修理プログラムの提供を始めたと発表した。
これはAppleが2021年11月17日に予告していたもの。電子機器の修理に関する知識と経験を持つ技術者であれば、Appleの認定修理業者が扱うものと同じ200以上の部品を使い、Appleが公開した修理マニュアルに従って、ディスプレイ、バッテリー、カメラなどを修理できる。修理に必要な部品とツールは「Apple Self Service Repair Store」で購入できるが、1週間49ドル(約6300円)の修理ツールレンタルキットも利用できる。
まずは米国でApple Self Service Repair Storeを通じて提供され、2022年後半にヨーロッパをはじめとする他の国にも拡大される予定だ。
サービス開始当初の対象機種は下記のiPhoneとなっているが、将来的にはM1プロセッサ搭載のMacも追加される。
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
なお、このような電子機器の修理は専門知識や純正パーツを持つプロの修理業者に任せたほうがもっとも安全であるとAppleは説明しているが、修理の手段を拡大するための取り組みの一環として、新たにセルフサービス修理プログラムを提供するという。
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