「OPPO Reno7 A」インタビュー:“長く使えるスマホ”の本気度、デザイン刷新の裏で起きたこと(1/4 ページ)
OPPO Reno7 Aの発表にあたり、オウガ・ジャパンの製品担当者が新モデルの狙いを語った。長く使えるスマホを目指し、日本向けのデザイン検討を重ねたという。OSバージョンアップの提供方針など、気になる点を確認した
6月17日に実施されたOPPOの新スマートフォン「OPPO Reno7 A」の製品発表会から、グループインタビューの模様を一問一答形式でお届けする。
インタビューに対応したのは、オウガ・ジャパン専務取締役の河野謙三氏、マーケティング部 ブランドディレクターの黒川進一氏、プロダクト部 部長の李毅(リ・タケシ)氏。
―― OPPO Reno7 Aのプレゼンテーションでは、日本のニーズを深掘りして製品開発を行ったと紹介された。具体的にはどのような形でニーズを取り入れたのか。
黒川氏 われわれOPPOは、SNSの声に注目して、製品開発に取り入れています。調査を通じて、防水・防塵(じん)やおサイフケータイといったニーズ以外にも、日本のユーザーが求めるものがはっきりと分かってきました。
具体的には、日本市場では薄く、軽いスマートフォンを好む傾向が特に強く出てきました。また、バッテリー容量についても、特に重視される傾向がありました。
スマホを次から次に買い換えるのではなく、一度購入したスマートフォンを愛着を持って使うというユーザーが特に多いという点も、日本市場の特徴です。今回はこの点に着目し、長くお使いいただけるような製品を目指しました。
「長く使える」スマホを目指して開発
―― 長く使えるというコンセプトだが、具体的に何年くらい使うことを想定しているのか。修理対応はいつまで提供する予定か。
李氏 総務省の調査において、ユーザーのスマートフォンの買い替えサイクルが3〜4年へと長期化していることが示されました。Reno Aシリーズのユーザーからも、「長く使いたい」という声は非常に多く受けています。
今回は、ハードウェアとソフトウェアの両面から、できるだけ長く使っていただけるように設計しました。少なくとも3年以上の利用は想定しています。
具体的な改善点として、ディスプレイガラスには従来機種の2倍の強度となるAGC製のガラスを採用するなど、各部機構の耐久性もアップさせています。バッテリー容量も増やしています。ソフトウェア上でも長期間使ったときに動作が重くならないようなソフトウェアを新たに導入し、電池消耗を抑える仕組みを取り入れています。
また、日本政府が推進するマイナンバーカードのスマホ搭載や、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種証明書など、新しい動きにも対応するように、検証機関による認証を完了しています。
ソフトウェアでは、GoogleによるAndroidのセキュリティアップデートはもちろん、「ウイルスバスター」やおサイフケータイのような特殊なセキュリティ領域を必要とするソフトウェアについては、提供元と協力して、確実に動作するように検証を行っています。
修理やアフターサービスについても、可能な限り継続していく方針です。
―― つまり、発売から3年を超えても修理対応などは継続していく方針?
李氏 はい。現状ではそのように考えています。
―― OSバージョンアップの方針は?
李氏 1回目のOSバージョンアップ(Android 11→12)は、提供に向けて準備中です。2回目以降のバージョンアップについては、Androidプラットフォームを提供するGoogleや、チップセットベンダーのQualcommとの調整も必要となるため、現時点では未定というお答えになります。
―― OSバージョンアップではAndroid 12の次の世代まで検討しているという状況では、遅くとも2年半までは2世代のOSバージョンアップが完了するだろう。3〜4年後も継続して利用し続けられるかの保証はできないと考えるが、見解は。
李氏 まず、Androidの場合、OSバージョンアップをしないと、すぐにスマホが使えなくなるということはありません。
また、将来のOSバージョンアップの提供を担保するには、GoogleやQualcommといったパートナーさんや、携帯キャリアさんと調整する必要があるため、現時点では明確な回答はできません。
OPPOとしては、2回目以降のバージョンアップについても、パートナー企業と協議していきたいと考えていきます。Snapdragon 695というプロセッサを選定したのは、長期間の製品アップデートを提供できる見込みがあるためです。GoogleやQualcommには、このプロセッサで継続したアップデートを提供していきたいという要望を伝えています。
河野氏 たびたびお伝えしている通り、GoogleやQualcommと強力なパートナーシップ関係にあります。協力の一例として、スマートフォンの標準カメラアプリに「Google レンズ」を初めて搭載したのはOPPOでした。Qualcommともチップセットの発表段階から供給を受けるなど、親密な関係にあります。こうしたパートナーシップを生かして、3年先のアップデート提供も見据えて協議を進めていきたいと考えています。
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