さあ、スマホのクレカで船に乗るぞ!――できるかぎりスマホのタッチ決済だけで「船」と「電車」に乗る旅に出た(後編):2022年大型連休の思い出(3/5 ページ)
スマホにセットアップした「Visaのタッチ決済」でフェリーと電車に乗りたい――そんな思いで出発した旅行。ついにタッチ決済でフェリーと電車に乗ります……!【更新】
2日目(後半):フェリーで本州に渡る! そして……
いよいよタッチ決済でフェリーに乗船!
バスに乗ってからおよそ25分、いよいよ徳島港の南海フェリー乗り場に到着しました。今回はフェリーに自動車やバイクなどを載せるわけではないので、通常のきっぷ売り場の方に向かいます。
ただし、今回はAndroidスマートフォン(Galaxy Z Flip3 SC-54B)にセットアップしたVisaのタッチ決済で乗車するため、きっぷ売り場(窓口)に立ち寄る必要はありません。何もせずに徒歩乗船口に向かいます。
徒歩乗船口までの道のりには、Visaのタッチ決済で乗船できることをアピールするポスターと、南海電気鉄道(南海電鉄)へとタッチ決済で乗り継ぐと自動適用される割引「スマート好きっぷ」をアピールするポスターが掲示されていました。
徒歩乗船口を少し進むと改札があり、係員が乗船券のチェックを行います。Visaのタッチ決済で乗船する場合は「Visaのタッチ決済を使います」と伝えて、改札口に置いてあるICカードリーダーにタッチ決済対応のVisaカード(またはタッチ決済をセットアップしたスマホ)をタッチしてください。リーダーのLEDが緑色に光ると乗船できます。
Google Payを介してAndroidスマホにセットアップしたVisaのタッチ決済を使う場合、画面のスリープを解除しておく必要があります。一応、日本では画面ロックを解除しなくても1回当たり1万円までの決済は可能ですが(参考リンク)、念のためにロックを解除した状態で決済しました。
Visaのタッチ決済で乗船する場合は、改札で利用するVisaカード(またはスマホ)をかざします。Google PayでVisaのタッチ決済(EMVコンタクトレス決済)では、リーダーに正しく読み込まれると画面にカードの券面イメージが表示されます
無事乗船できましたが、当日は連休中ということもあり少し混雑していました。そこで500円を追加すれば使える「グリーン室」を使うことにしました。グリーン室の乗船券は基本的に前売りのみで、当日購入の場合は出発前に船内の売店で購入する必要があります。
船内売店でもVisaのタッチ決済は使えるのかなと思いきや、支払い現金のみでした。船内に複数台ある飲料や食品の自動販売機も現金のみの扱いです。
ここも含めて完全キャッシュレスだとうれしいのですが、特にデビットカードやプリペイドカードを使う場合は決済時に通信が必須です。沖合では携帯電話でも電波が届かない可能性があり、ゆえに決済できない恐れもあります。沖合での通信をどうにかできれば、船内のキャッシュレス化も進みそうですがどうでしょうか……?
徳島港から和歌山港までの所要時間はおおむね2時間です。グリーン室から海を眺めたり、たまに外に出てみたり、船内を見物したりして過ごします。
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