さあ、スマホのクレカで船に乗るぞ!――できるかぎりスマホのタッチ決済だけで「船」と「電車」に乗る旅に出た(後編):2022年大型連休の思い出(2/5 ページ)
スマホにセットアップした「Visaのタッチ決済」でフェリーと電車に乗りたい――そんな思いで出発した旅行。ついにタッチ決済でフェリーと電車に乗ります……!【更新】
交通系ICカードの“空白地帯”へ
今回の旅行の最大の目的は、スマートフォンにセットアップしたVisaのタッチ決済(EMVコンタクトレス)で南海フェリーに乗船することです。そのためには、ひとまず徳島方面に移動しなければなりません。
前編でも少し触れましたが、JR四国の一部路線はJR西日本のICOCAエリアとして組み込まれています。具体的には以下の路線と区間/駅で利用可能です(原則として片道200kmまで)。
- 本四備讃線:児島〜宇多津間
- 予讃線:高松〜多度津間、詫間駅、観音寺駅
- 土讃線:善通寺駅、琴平駅
- 高徳線:栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅
ICOCAエリアに含まれる区間/駅では、ICOCAを含む交通系ICカードで乗降できます。しかし、高松と徳島を結ぶ高徳線は上記の3駅(と高松駅)のみがICOCAエリアとなっており、徳島駅までの移動にモバイルSuicaを使うことはできません。
旅の趣旨を考えると、交通系ICカードに対応する高速バスがあるならそちらを優先して使いたい所です。しかし、高松と徳島を結ぶ高速バスには交通系ICカードで乗車できるものがありません。
仕方ないので、高松駅から徳島駅への移動は、クレジットカードを使って「特急うずしお11号」のきっぷ(普通乗車券と特急券)を購入することにしました。
特急うずしお11号は出発時に少し遅れが出たものの、ほぼ時刻通りに徳島駅に到着しました。
バスで徳島駅から徳島港へ
徳島駅から徳島港まで歩いて移動するのもいいのですが、せっかくなので路線バスに乗って移動します。
徳島駅と南海フェリーの乗船場を結ぶバスは徳島市交通局が運行しています。同局の「徳島市営バス」は交通系ICカードによる乗車には対応していませんが、均一運賃制の路線の一部では以下のQRコード決済(スマホ決済)で運賃を支払えます。
- PayPay
- LINE Pay
- d払い
- メルペイ
- au PAY
- 楽天ペイ
決済用のQRコードは、QRコード決済に対応する系統のバスに掲示されています。これをスマホで読み取って、運賃を手入力して下車時に運転士さんに見せつつ決済するという仕組みです。
これとは別に、徳島市営バスと徳島バスで共通の「スマホ1日乗車券」も用意されています。料金は均一運賃系統のみ乗車できるものが500円、整理券方式の路線を含めて全系統に乗車できるものが1000円で、スマホのWebブラウザから購入できます。料金はVisaカードまたはMastercardで支払えます。
徳島駅と南海フェリーの乗船場(南海フェリー前)を結ぶ徳島市営バス「南海フェリー線」は均一運賃系統で、QRコード決済での乗車にも対応しています。今回はバスで周遊するわけではないので、d払いで210円を支払うことにしました。
決済用のQRコードは「PayPayとLINE Pay用」と「その他用」で別々に掲示されています。PayPayとLINE Pay用は運賃をプリセットしたQRコードも用意されていますが、その他用は運賃を手入力する必要があります
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