さあ、スマホのクレカで船に乗るぞ!――できるかぎりスマホのタッチ決済だけで「船」と「電車」に乗る旅に出た(後編):2022年大型連休の思い出(1/5 ページ)
スマホにセットアップした「Visaのタッチ決済」でフェリーと電車に乗りたい――そんな思いで出発した旅行。ついにタッチ決済でフェリーと電車に乗ります……!【更新】
5月の大型連休中、私はできる限りスマートフォンのタッチ決済だけ使って東京→岡山→高松→徳島→大阪→京都→滋賀→愛知→東京を巡る旅に出ました。1日目は東京から岡山まで移動して、2日目の午前中は日本三名園の1つである後楽園で散歩した後、列車で高松駅まで移動しました。
この記事(後編)では、地元私鉄の電車に乗った後、京都市内まで移動するまでの道のり(2日目の終わりまで)を見ていきましょう。
【更新:12月8日11時】本連載は3回を予定していましたが、諸事情によりこの記事(2回)で終了致します。それに伴い、記事タイトルと本文の一部を修正いたしました。続編を楽しみにしていた皆さまにおわびいたします
2日目(中盤):地方私鉄に乗ってから徳島へ
交通系ICカードで乗れる地方私鉄がある
JR高松駅から少し離れた場所に、高松琴平電気鉄道(琴電/ことでん)の「高松築港(たかまつちっこう)駅」があります。徳島までの移動に少し時間があったこともあり、少しだけ琴電琴平線に乗車することにしました。
琴電は2005年から「IruCa(イルカ)」という独自のICカード乗車券を導入しており、駅構内の自動販売機などではチャージ残高を使った電子マネーとしても利用できます。2018年月からはJR西日本(西日本旅客鉄道)の「ICOCA(イコカ)」と、ICOCAとの相互利用に対応する交通系ICカードでの乗車に対応しました(※1)。もちろん、「モバイルSuica」でも乗車できます。
(※1)特殊なデータ(福祉乗車証など)が書き込まれている場合は利用できない場合があります
ただし、ICOCAを含む交通系ICカードを琴電で使う場合、以下の制約があります。
- 駅の自動チャージ機ではチャージできない
- IruCa取扱窓口のある駅やバス案内所では窓口でチャージ可
- 駅構内のIruCa対応自動販売機では電子マネーとして利用できない
- 琴電と「ことでんバス」との乗継割引は適用できない
なお、IruCaは他の交通系ICカードとの相互利用は行っていません。
駅にあるチャージ機はIruCa“専用”です。ICOCAを含む交通系電子マネーを現金チャージしたい場合は、IruCa取扱窓口のある駅の窓口か、近隣の大手コンビニエンスストアでチャージしましょう。モバイルSuica(モバイルPASMO)であれば、登録してあるクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードでのチャージも可能です
改札機は、ゲートタイプの「自動改札機」とポールタイプの「簡易改札機」を駅によって使い分けています。後者の場合、乗車用と降車用の機械は別々にあるので、かざす機械を間違えないように気を付けてください。
時間の都合で、今回は高松築港駅から瓦町駅までのみ乗車しましたが、両駅共に自動改札機を設置しています。ただし、この自動改札はICカード(IruCaまたは交通系ICカード)専用ですので、紙の乗車券類を利用する場合は係員のいる窓口を通ってください。
本当は琴電を堪能したかったのですが、時間の都合で2つ先の瓦町駅で降りました。折り返しの電車まで少し時間が空くので、タクシーで高松駅まで戻ることに。運賃はおよそ1000円だったのですが、タッチ決済に対応しておらず、現金で支払いました。この旅で初めて現金を使うことに……。
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