楽天モバイルのキャリアメール、7月1日から提供 名前は「楽メール」
楽天モバイルが、2022年7月1日9時からキャリアメール「楽メール」を提供する。メールアドレスは「〜@rakumail.jp」で、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」から利用する。50MBまでのメールを受信でき、迷惑メールフィルター機能も用意している。
楽天モバイルが、2022年7月1日9時からキャリアメール「楽メール」を提供する。
楽天モバイルのキャリアメールは当初、2021年夏の提供予定だったが、開始時期を2021年内に延期。そこからさらに延期となり、提供時期は未定となっていたが、5月13日に新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」を発表した際に、7月1日に提供することを発表。予定通り提供する運びとなった。利用料金は無料。
5月13日時点ではキャリアメールのサービス名が「楽天メール」だったが、正式名称が「楽メール」となった。メールアドレスは「〜@rakumail.jp」で同日の発表から変わっておらず、ドメイン名がそのままサービス名となった。
楽メールは、楽天モバイルのコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」から利用する。楽天モバイルのユーザー同士や、他キャリアとのSMSはRakuten Linkからやりとりできるが、他キャリアユーザーと画像や動画をやりとりしたり、PCあてにメールを送ったりする際に楽メールを、という使い分けになる。
楽メールを利用開始するには、Rakuten Linkアプリから楽メールにアクセスし、利用規約を確認後、メールアドレスを申し込む必要がある。当然ながら、先に登録されたアドレスは使用できないので、早めに登録しておくことをオススメする。楽メールのアドレスは、ネットショッピングの会員登録や楽天会員登録などにも使用できる。
一斉送信できる件数は200件、メールボックスの最大容量は1GB、最大件数は50万件、受信メールの最大容量は50MB、送信メールの最大容量は25MB、添付ファイルの最大容量は1ファイルあたり10MBとなる。容量が1GBを超えると送受信できなくなるが、最大容量を1GBから追加することを検討しているとのこと。
セキュリティ機能として、迷惑メールフィルターを用意している。受信、拒否したいメールアドレスの設定、おすすめフィルター設定、携帯/Webメールの拒否設定、URLが含まれるメールの拒否設定、なりすましメールフィルター、大量送信メールのフィルター、添付ファイルがウイルスに感染しているメールのフィルターなどに対応している。
他キャリアのメール持ち運びサービスで保管したキャリアメールも利用できる。また2022年8月以降、楽天モバイルでもメール持ち運びサービスを提供する予定。
PCでの利用は現時点ではできないが、現在開発を進めているRakuten Linkのデスクトップ版が完成した際に、楽メールもPCで利用できるよう検討しているとのこと。
なお、MVNOの楽天モバイル向けに、「Rメール(@rakuten.jp)」が提供されているが、Rメールのアドレスやデータを楽メールに引き継ぐことはできず、楽メールを新たに申しこむ必要がある。
なぜ今、キャリアメールを提供するのか
メッセージをやりとりできるツールは、LINEやSNSなど既にさまざまなツールがあるが、このタイミングであえてキャリアメールを提供する理由として、楽天モバイルは「一定のニーズがあること」を挙げる。
総務省が2021年に行った調査では、携帯電話会社の乗り換えを考えない理由として、約20%が「メールアドレスを変えたくない」を挙げており、約67%のユーザーがキャリアメールを週1回以上受信している。フィーチャーフォン時代から長く続いているサービスということもあり、特にシニアからのニーズが高いと同社はみている。
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