「Xperia 1 IV」のSIMフリーモデルが9月16日発売 ローカル5G対応で約17.5万円
ソニーが、「Xperia 1 IV」のSIMフリーモデル(XQ-CT44)を9月16日に発売する。市場推定価格は17万5000円前後(税込み)。カラーはブラック、アイスホワイト、パープルの3色で展開する。
ソニーが、「Xperia 1 IV」のSIMフリーモデル(XQ-CT44)を9月16日に発売する。市場推定価格は17万5000円前後(税込み)で、ソニーストア(Web)、ソニーの直営店(ソニーストア銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神)と一部の家電量販店やECサイトで販売される。ボディーカラーはブラック、アイスホワイト、パープルの3種類。
なお、発売日前日の9月15日から、ソニーの直営店と一部の家電量販店において実機の展示が行われる。
Xperia 1 IV(XQ-CT44)の概要
Xperia 1 IV(XQ-CT44)は、可変式の望遠光学ズームレンズや高速なオートフォーカス機能を搭載し、4K 120fpsの動画撮影にも対応している。輝度が約50%向上した約6.5型ディスプレイやフルステージステレオスピーカー、3.5mmイヤフォンジャックも備える。nanoSIMとeSIMのデュアルSIM構成にも対応する。
既にNTTドコモ、au(KDDI/沖縄セルラー電話)、ソフトバンクから販売されている。キャリア向けモデルとの大きな違いはメインメモリや内蔵ストレージの容量と対応バンドだ。具体的にはメインメモリが12GBから16GBに、内蔵ストレージが256GBから512GBに拡張されている。
対応バンドについては、キャリア向けモデルでは搭載していた5Gのミリ波帯(n257)が非対応となった代わりに、ローカル5Gで利用されるSub-6帯域(n79)に対応した。国内の各キャリアに割り当てられているSub-6帯域(n77/n78)やNTTドコモにのみ割り当てられているSub-6帯域(n79)の他、5Gの「n41」、LTE帯域から5Gに転用される帯域のうち「n3(1.7GHz帯)」「n41(2.5GHz帯)」「n28(700MHz帯)」にも対応している。
上記の他にも、Xperia 1 IV(XQ-CT44)にしかない特徴としてパッケージが挙げられる。キャリア向けモデルでは紙素材の箱を使っていたが、Xperia 1 IV(XQ-CT44)のパッケージは竹やさとうきび、市場で回収したリサイクル紙をブレンドした素材を採用することでより環境に配慮している。
その他のスペックはキャリア向けモデルと共通している。
アウトカメラには、1200万画素の広角、超広角、望遠の3つレンズを搭載。望遠カメラにはペリスコープレンズを採用しており、焦点距離(35mmフィルム換算)が85mmと125mmを切り替えられる可変式となっている。85mm〜125mmの距離が光学ズームに対応しており、3.5〜5.2倍の望遠でより精細な静止画と動画を撮影できる。
広角カメラの焦点距離は24mm、F値が1.7、センサーサイズは1/1.7型。超広角カメラの焦点距離は16mm、F値が2.2、センサーサイズは1/2.5型。望遠カメラはF2.3〜F2.8、センサーサイズはいずれも1/3.5型となる。全てのセンサーが120fpsの高速読み出しに対応している。
動画については4K 120fps、最大5倍のスローモーション動画や、4K 120fpsのハイフレームレートの動画を撮影できる。動画撮影専用アプリの「Videography Pro」から、YouTubeなどへ直接ライブ配信することも可能で、その際に別売りのVlog MonitorとBluetooth対応シューティンググリップを使用できる。
インカメラの有効画素数は1200万画素、センサーサイズは1/2.9型。4K HDR撮影もできる。
ディスプレイは最大120Hz駆動に対応した6.5型の4K有機ELを搭載しており、最大輝度は Xperia 1 III比で約50%向上した。コンテンツのフレームごとに解析して明暗部を見やすくする「リアルタイムHDRドライブ」にも対応している。
内蔵のフルステージステレオスピーカーは新しいドライバーとXperia 1 IV専用のエンクロージャーを採用したことで、低音域の音圧がXperia 1 IIIから20〜50%向上した。
本体上部の側面に3.5mmイヤフォンジャックを備える他、ハイレゾ音源をBluetoothで伝送できるLDAC、さまざまなステレオ音源をマルチチャネル音源に変換する360 Reality Audio Upmix(旧360 Spatial Sound)、圧縮音源をハイレゾ級の音質にアップスケーリングするDSEE Ultimateに対応している。
クリエイター向けの「Music Pro」アプリ(別途インストールが必要)にも対応する。ボーカルとアコースティックを録音する際にクラウド側でノイズを除去することで、「プロのスタジオとマイクで録音したかのようにノイズや残響音を低減できる」(同社)Studio tuning機能が備わる。録音編集自体は無料だが、初回100MB以上のStudio tuning機能の利用には月額580(税込み)のサービス加入への加入が必要となる。
Bluetooth LE Audioへはアップデートで対応予定だが、「具体的な時期については別途案内する」(同社)としている。
ゲーム関連では240Hzの残像低減技術、暗いシーンを意図的に明るく表示する「L-γ(ローガンマ)レイザー」、120Hzのハイフレーム録画などの機能を備える他、ゲームエンハンサーから直接ゲームのライブ配信ができる。
容量5000mAhのバッテリーを内蔵しており、30Wの急速充電対応アダプターを使用すると、30分で50%までの充電が可能。ワイヤレス充電や他のデバイスへのワイヤレス給電機能も備える。
本体サイズは71(幅)×165(高さ)×8.2(奥行き)mm、重量は185g。ディスプレイ面と背面の両方に強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus」を採用している。IP68の防水・防塵(じん)もサポートしている。
関連記事
- 「Xperia 1 IV」は何が進化したのか 「Xperia 1 III」との違いをおさらい
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが6月3日にソニーの最新フラグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」を発売した。外観は先代の「Xperia 1 III」から大きく変わっておらず、パッと見だと違いが分からないほど。一方でカメラが大きく進化し、望遠レンズが光学ズームに対応した。 - 「Xperia 1 IV」が19万円台でも納得できる理由 実際に使って分かったこと
ソニーのフラグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」が、ドコモ、au、ソフトバンクから発売されたが、一括価格はいずれも19万円台。ネットでも「高い」という声が目立つが、価格に見合う価値があるのか。実際に購入して、カメラ、ゲーム、音楽などの面から検証した。 - 「Xperia PRO-I」ユーザーが「Xperia 1 IV」を買ったワケ 実機で違いを比較
「Xperia PRO-I」を持つ筆者が「Xperia 1 IV」も購入した。2機種とも、ソニーのフラグシップスマートフォンだが、それぞれ違った特徴を持つ。そこでXperia PRO-Iユーザーから見た、Xperia 1 IVの魅力を実機で確かめてみたい。 - 開発陣に聞く「Xperia 1 IV」 光学ズーム実装の背景から“スマホだけで宅録”実現まで
2022年夏、3キャリアが取り扱う「Xperia 1 IV」は注目の1台だ。本機はソニーの技術結晶であるカメラ、ディスプレイ、オーディオはもちろん、クリエイターに刺さるような機能も搭載している。光学ズーム実装の背景から“スマホだけで宅録”実現まで、Xperia 1 IVの魅力や技術について、企画開発に関わった方々に話を聞いた。 - ソニーが「Xperia 1 IV」発表 可変式望遠レンズが光学ズームに対応、全レンズが“高速”に
ソニーがXperiaスマートフォンの新モデル「Xperia 1 IV」を発表。2022年6月上旬以降の発売を予定している。望遠カメラが、85mmと125mmの焦点距離を光学ズームで撮影できるようになった。超広角と望遠のレンズも120fps読み出しに対応し、瞳AFやオブジェクトトラッキング、20コマ/秒の高速連写が利用できるようになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.