Android版「楽天ペイ」がVisa/Mastercardブランドのタッチ決済に対応 同一ブランドの「楽天カード」が必要
Android版楽天ペイアプリの決済方法に「タッチ決済」が加わる。利用するには、NFC Type A/B対応のAndroidスマホ、バージョン8.0.0以上のアプリとVisa/Mastercardブランドの楽天カードが必要となる。
楽天ペイメントは9月28日から、Android版「楽天ペイアプリ」においてVisa/Mastercardブランドのタッチ決済(EMVコンタクトレス決済)に対応した。利用するには、NFC Type A/B対応のAndroidスマートフォンとVisa/Mastercardブランドの「楽天カード」が必要となる。
Visa/Mastercardブランドのタッチ決済を利用するには?
9月30日現在、Android版の楽天ペイアプリでは店頭での決済手段として「コード決済」「楽天Edy」「Suica」を利用できる(※1)。今回、ここに「Visa/Mastercardのタッチ決済」が加わることになる。
(※1)楽天EdyとSuicaの利用には、おサイフケータイ(モバイルFeliCa)対応端末が必要
楽天ペイアプリでVisa/Mastercardのタッチ決済を利用するには、以下のものを用意する必要がある。
- NFC Type A/Bに対応するAndroidスマホ(動作確認済み機種一覧)
- おサイフケータイ(モバイルFeliCa対応)である必要はない
- バージョン8.0.0以降のアプリ
- 順次配信なので、すぐに更新されるとは限らない
- VisaまたはMastercardブランドの楽天カード
- 利用できるのは同一ブランドのタッチ決済
- 元カードのタッチ決済の有無は問わない(未搭載カードでも利用可)
利用の準備が整ったら、端末のスリープとロックを解除した状態で決済端末にタッチすれば決済できる。アプリを起動する必要はない。
店頭でタッチ決済を利用する場合は店員に「Visa(Mastercard)のタッチ決済を使います」と伝えると分かりやすい。ただし、タッチ決済の利用可否は加盟店(と決済端末)によって異なるので注意しよう。
なお、楽天カードでは/American Express(AMEX)ブランドのカードを除き、Google Payアプリを通して「QUICPay」「QUICPay+」を利用できるが(参考記事)、こちらはJCBブランドのカードでも利用可能だ。
アプリをバージョン8.0.0以降にすると、Suicaアイコンの隣に波状アイコン(リップルマーク)が追加される。ここをタップすることでタッチ決済の設定を行える。なお、設定時には元カードのセキュリティコード(カードが手元にあることを確認するための3桁の数字)を入れる必要がある
JCB/AMEXブランドのカードで使うには?
楽天カードは、一部の券種を除いて「Visa」「Mastercard」「JCB」「AMEX」の4ブランドから選ぶことができる。Visa/Mastercardブランドのカードでは、カード自身もタッチ決済への対応が進んでいるが、JCB/AMEXブランドのカードではタッチ決済を利用できない。
今回の楽天ペイアプリでも、タッチ決済を利用できるのはVisa/Mastercardブランドだけで、JCB/AMEXブランドは利用できない。JCB/AMEXブランドの楽天カードを保有しているユーザーは「2枚目の楽天カード」としてVisa/Mastercardブランドのカードを発行することで対応できる。
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