Apple Care+でも意外な落とし穴 iPhoneのバッテリーを交換する方法(2/2 ページ)
毎日使うiPhoneのバッテリー交換方法を知らない人もいるだろう。そこで「Apple Care+」に加入した場合と、そうでない場合とでバッテリー交換にかかる費用がどれくらい違うのか、バッテリー交換の方法を含めて紹介する。
どんな手順で交換手続きを行うの?
では実際の交換手続きはどのように行うのか? ここからは手順を交えて説明していく。
そもそもバッテリー交換が可能かどうかは、iOSやiPad OS向けに配信されている「Apple サポート」か「iPhoneのバッテリーサービス(バッテリー交換)」から確認できる。
先に挙げた交換費用(目安)と対象のiPhoneはiPhoneのバッテリーサービス(バッテリー交換)の「お見積り」という項目で確認できる。ユーザーが所有するiPhoneが本当に対象かどうか、しっかりとモデル名を把握した上で照らし合わせることをおすすめする。
見積もり額を確認したら「お手続きはこちらから」を選択し、配送か店頭(持ち込み)かのどちらかを選択する。次のページでApple IDとパスワードを入力。店頭の場合は端末(Apple IDとひも付いている端末リストにない場合はシリアル番号を入力)と、来店日時の選択が必要になる。
来店したら、まずは予約日時と要件を店舗スタッフに伝える。すると、Apple IDと本人の名前が一致しているかの確認に進み、それが問題なく合致すればスタッフにGenius Barのブースへ案内される。そのブースではiPhoneの診断を行い、バッテリーに異常があるかどうかを確認する。異常(交換の必要)があると判断された場合、修理交換手続きへ推移する。
もしバッテリーの交換となった場合、データの初期化は不要だが、念のためデータのバックアップをしておくことをおすすめする。なお、修理の際に端末に貼ってある保護ガラス、保護フィルムは剥がされてしまい破棄される。ケースは預かってもらえないので、ユーザー自身で取り外し保管しておこう。
ちなみに、バッテリー交換による耐水性能の低下はない、とのことだ。店舗のスタッフによると、「バックパネルとサイドフレームをつなぐパッキン、ノリは新しく貼り付けるため、交換による耐水性能の低下にはつながらない」とのこと。
また、iPhoneの背面パネルを開けて、しけっていたりさびていたりした場合、バッテリー交換はできず、本体丸ごと交換となる。筆者が持ち込んだiPhone 8 Plusはおよそ5万円だった。
配送の場合はApple IDでログイン後、端末を選び、個人情報や支払いクレジットカード情報の入力、修理後に端末を引き取る際の日時を選択。最後にバッテリー交換を依頼すると、配送業者が指定日時に端末を受け取りにくるという流れだ。
今回はiPhone 8 Plusを店頭に持ち込んで、バッテリー交換を行った。配送の場合は即日対応はできず、急いでいる場合なら店頭の方が比較的早めに終わるケースもある。実際、今回は約3時間ほどで端末が手元に戻ってきた。配送で数日待つよりはいいだろう。
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