自宅での5G体感率は約50%、最も高い場所は? MM総研が5G体感エリアを分析
MM総研は5Gスマホの利用場所と、5G通信を体感できる場所(5G体感エリア)について分析。利用場所では「自宅」が94.4%と最も多かったが、5G通信を体感できる場所としては47.9%にとどまった。
MM総研は、12月21日に5Gスマートフォンの利用場所と、5G通信を体感できる場所(5G体感エリア)に関するWebアンケートの分析結果を発表した。対象は5Gスマートフォンを利用する6353人。
5Gスマートフォンの利用場所と5G体感エリアを確認したところ、スマートフォンの利用場所では「自宅」が94.4%、「職場・学校」が61.2%、「移動中の電車・バスの中」が41.3%。5G体感エリアは「自宅」が47.9%、「職場・学校」が33.4%、「駅」が29.8%となった。自宅は利用場所として9割以上だが5G体感エリアは5割にとどまり、その差は46.5ポイントと大きな差がついている。
また、5Gスマートフォンの利用場所での5G体感エリアの割合を、5G体感率として算出した。その結果、5G体感率が最も高かったのは「駅」の81.8%で、「職場・学校」が54.7%、「自宅」が50.7%、「移動中の車の中」が51.2%となった。
続いてスマートフォン利用者の居住地と、その利用状況について都道府県の人口規模別に分析した。人口規模200万人以上と200万人未満での利用場所で最も差が大きかったのは「移動中の電車・バスの中」と「駅」で、人口200万人以上では利用率が高く、200万人未満では利用率が低い。
そこで「駅」と「移動中の電車・バスの中」での5G体感エリアを比較すると、人口200万人以上の都道府県の方が人口200万人未満よりも15ポイント程度高い。一方、人口200万人未満で体感エリアが上回ったのは「移動中の車の中」と「スーパー・ショッピングセンター」のみとなった。なお、都道府県別の人口は総務省の「令和4年1月1日住民基本台帳年齢階級別人口(都道府県別)」を参照している。
関連記事
- 5Gユーザーの7割が4Gとの違いを「意識していない」 MM総研の調査より
MM総研は、9月27日に「5Gスマホの利用用途/サービス(2022年7月)」の調査結果を発表。5Gスマホ利用者は4Gスマホ利用者よりもデータ通信サービスを利用しているが、5Gと4Gで大きな違いを体感できていないことが分かった。 - 携帯料金に下げ止まりの兆し、端末購入金額はiPhoneが70%割高 MM総研が調査
MM総研は、8月25日に携帯電話の月額利用料金と音声通話/データ通信サービスの利用実態について発表。スマホの月額利用料金は4549円と直近2回の調査と比べ小幅な落ちにとどまり、下げ止まりの兆しが見え始めている。 - 4G利用者の約65%が5G利用未定、「現状に満足」が過半数 MM総研の調査より
MM総研は、8月25日に「5Gスマートフォンの導入実態・利用意向調査(2022年7月時点)」の結果を発表。4Gスマホ利用者の64.9%が5Gスマホの利用開始時期が未定で、過半数が「現状に満足している」と答えている。 - 5Gスマホの出荷比率は72%に Appleがシェア57%、低価格化も進む
MM総研は、4月20日に「5Gスマートフォン市場動向」の調査結果を発表。2020〜2021年の累計出荷は約2586.2万台となり、スマホ出荷の5G比率は2021年10-12月期で72.1%に拡大している。 - 約7割が「5Gで月額料金が上がるとスマホは購入しない」 MM総研の調査
MM総研は、3月12日に「2019年10月の電気通信事業法改正に伴う料金プランの変更」「楽天MNO参入」「5Gスマートフォン」に関するユーザー意識調査の結果を発表した。5G商用サービスの違いに関する認知度は32%で、言葉のみの認知度は88%となった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.