通信障害対策の「副回線サービス」、9割以上が無償提供を希望 七変化の調査より
スマホ情報メディア「アプリポ」を運営する七変化は、サイトの訪問者を対象にアンケート調査を実施。副回線サービスを無料で提供してほしいユーザーは9割以上で、有料でも使いたいユーザーは約3割となった。
スマホ情報メディア「アプリポ」を運営する七変化は、4月10日に大手キャリアが提供する「副回線サービス(デュアルSIMオプション)」へのアンケート調査結果を発表した。サイトの訪問者を対象に行い、有効回答数は315人。
2022年7月に発生したKDDIの大規模通信障害などをきっかけに、大手キャリアでは自社の回線が通信障害などで不通となった際に他社回線へ切り替えて圏外を回避する有料オプションを開始する。本調査ではサービスを使いたいと思う利用者の割合や、無料での提供を希望する利用者について聞いた。
大手キャリアで導入予定の副回線サービスは追加料金なしの無料で提供するべきだと思うか聞いたところ「無料で提供してほしい」「どちらかと言えば無料で提供してほしい」を合わせて約93%が無料提供を希望。副回線サービスが有料のサービスであっても使ってみたいユーザーの割合は「月数百円を払っても使ってみたい」「月数百円を払ってもどちらかと言えば使ってみたい」を合わせても27%未満にとどまった。
楽天モバイル、UQ mobile、Y!mobile、ahamoといった各社のオンライン専用プランなどを除く大手キャリア3社の回線利用者は、アンケート全体と比べて副回線サービスを無料で提供してほしいと考えている割合が約4%多い。一方、有料でも使ってみたい割合の差は1%未満とほぼ同数となった。
同社は大手キャリアの副回線サービスが格安SIMやサブブランド、オンライン専用プランと比較されるようになると予想する。
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