サクッと契約できるはずが……mineoのeSIMに申し込んで分かった“難しさ”(2/2 ページ)
「mineo」のドコモ回線のDプランでeSIMが利用可能になった。「マイピタ」「マイそく」の両プランが対象。申し込みから開通までに気を付けるべきことをまとめた。
サクッと契約できるはずが……
今回、実際にmineoのeSIMを申し込んで、最も疑問に感じたのは開通までに要する時間だ。新規申し込みと審査からeSIMが使えるようになるまで、実に5日ほどかかった。mineoによると、物理SIMなら申し込み完了から最短3日程度で手元に届くという。
eSIMはSIMカードの郵送を必要とせずオンラインで手続きできるのだから、本来なら即日契約できてしかるべき。ここまで時間がかかるなら、店舗で契約した方が早い。
24時間手続きができるとはいえ、音声やSMS対応SIMは人間が照査しているため、その分時間がかかる。過去には「想定よりも申し込みが集中し、申し込みの受け付けを一時的に停止」と事業者が発表した例もあった。今回は急ぎの契約ではなかったので5日待てたが、急を要する場合は留意しておきたい。
申し込みから利用機種での設定までを含む全体の流れも、必ずしも万人向けとは言い切れず、まだまだ玄人が申し込むようなイメージと感じた。
ここまでお伝えした通り、eSIMを申し込む際には注意点がいくつかあるが、転ばぬ先の杖として、持っておく価値はある。オプテージは2月1日から5月31日まで、マイピタの音声通話付きプランを4カ月間1188円引きにする「マイピタ割!」を実施しており、1GBプランなら1298円から110円に、5GBプランなら1518円から330円になり、一定期間ではあるが、KDDIの副回線サービスの月額429円より安い。
通信障害の備えとして注目されるeSIM。今使っているスマホが対応機種かどうか、サービスの申し込み方法、毎月の維持費がどれくらいかなど、慎重に検討することをおすすめしたい。
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