折りたたみスマホ「Pixel Fold」の修理費は? ドコモ/au/ソフトバンクで受けられる保証まとめ
Google初の折りたたみスマートフォンとなる「Pixel Fold」が発売された。Pixel Foldは左右に開くブック型の折りたたみ端末。大手3キャリアではどのような保証を受けられるのか整理してみた。
Google初の折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」が発売された。Pixel Foldは左右に開くブック型の折りたたみ端末。開けば7.6型、閉じれば5.8型という2つのディスプレイに加え、最新のプロセッサ「Tensor G2」による処理能力などが特徴となっている。
国内のキャリアとしては、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが発売した。価格が25万円台〜28万円台(税込み、以下同)と高価なPixel Foldだが、修理費も高額なのだろうか。大手3キャリアではどのような保証を受けられるのか整理してみた。
スマホやゲーム機も丸ごと補償 ドコモの「smartあんしん補償」
ドコモでPixel Foldを購入した場合、「smartあんしん補償」に加入できる。月額料金と補償サービス利用の負担額は機種によって異なる。
例えば、「DIGNOケータイ KY-42C」は月額330円で、負担額が5500円。ミッドレンジの「iPhone SE(第3世代)」「Xperia 10 V」は月額550円で、負担額が8250円で済む。Pixel Foldは月額990円で、負担額が1万2100円と他の機種より高い。
smartあんしん補償は「購入した機種の補償」「イエナカ機器補償」「スマホ不正決済補償」「携行品補償mini」をパッケージングしたもの。「購入した機種の補償」(※1)はケータイ補償と同様の内容で、1年間に2回まで利用できる。交換機(リフレッシュ品)は申し込みの翌日〜2日以内に提供される。
(※1)持ち込み機種の盗難/紛失は対象外
Pixel Foldは故障してしまった機種の代金を抑えられる「故障時の修理代金サポート」の対象となる。保証対象内(修理受付終了まで)の故障は無料だが、保証対象外の故障は上限3300円となる。
【更新:8月16日17時8分】故障時の修理代金サポートについて追記しました
それに加えて、デジタル機器の故障やスマートフォンでの不正決済などの補償を受けられるのが、smartあんしん補償ならではの特徴だ。特に魅力的なのが家の中にあるテレビやPC、ゲーム機なども補償される点。イエナカ機器補償だ。最大7万円を補償上限額として修理や代替品が提供される。Pixel Foldやゲーム機を丸ごと補償してほしいなら、ドコモのsmartあんしん補償がお勧めだ。
クラウドストレージへのバックアップも付く auの「故障紛失サポート with Cloud」
auでPixel Foldを購入した場合、「故障紛失サポート with Cloud」に加入できる。
故障紛失サポート with Cloudでは、携帯電話が故障、破損、紛失などのトラブルに遭った場合、同一機種(同一色)の交換機(リフレッシュ品)が最短で当日中(原則申し込み完了の翌日)に届く。
月額料金は機種によって異なるが、Pixel Foldの場合は1573円だ。故障紛失サポート with Cloudに加入した場合の負担額は次の通りとなる。
- 1回目
- au契約が25カ月以上:8800円(代用機なし+Web割引適用後:7700円)
- au契約が25カ月未満:1万1000円(代用機なし+Web割引適用後:9900円)
- 2回目と3回目
- au契約が25カ月以上:1万4300円(代用機なし+Web割引適用後:1万3200円)
- au契約が25カ月未満:1万6500円(代用機なし+Web割引適用後:1万5400円)
これらの金額は、「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」もPixel Foldの月額料金/負担額と同額となる。負担額は他の機種なら2200円〜8800円で済むが、折りたたみスマホGalaxy Z Fold4、Galaxy Z Flip4、Pixel Foldの3機種は7700円〜1万6500円と高額だ。
KDDI広報によると、故障紛失サポート with Cloudに未加入の場合の修理代金は、見積もり後に分かるという。
壊れたPixel Foldは交換機受領後、14日以内に返却する必要がある。返却がない場合は22万円の違約金が発生するので注意したい。
なお、Pixel Foldは「預かり修理」の対象となるが、修理費用は故障箇所に応じて異なるため、詳細は修理受け付けを行い、見積もり後に案内される。
クラウドが付加されるサービスでもあるため、写真や動画を512GBの大容量クラウドストレージにバックアッできる。その際に使用するアプリはauの「写真クラウド」だ。PCからはアクセスできない。
他にも保護フィルムの貼り付けサービスが含まれる。7.6型のインナーディスプレイが貼り付けの対象となる。ただし、KDDIが指定するフィルムのみで、ユーザーが購入したフィルムの貼り付けは行われない。
【更新:8月10日16時35分】auの預かり修理について追記しました
iCracked Storeでの即日修理が魅力 ソフトバンクの「あんしん保証パックネクスト」
ソフトバンクはいくつか提供している保証サービスのうち、Pixelとシャープのスマートフォン向けに提供している「あんしん保証パックネクスト」を利用できる。月額料金は990円。
ボタンを押しても反応しないなどの故障時の費用は無料。故障、破損、水ぬれ、全損、バッテリー交換などのトラブルに遭った場合、修理費用が配送交換と合わせて1年ごとに合計2回まで無料となる。8250円で「配送交換」も可能だ。
さらに、Google正規サービスプロバイダー/シャープスマートフォン修理パートナーである「iCracked Store」での即日修理(最短60分)が可能だ。Pixel Foldも全店での即日修理が可能だが、唯一「インナーディスプレイの保護フィルムの貼り替え修理」のみは郵送での修理になる。
Pixel Foldのインナーディスプレイにはもともと保護フィルムが貼り付けてあるが、これが剥がれたり破れたりした場合は、フィルムのみを新しいものに貼り替えることが可能。ただし、店舗にないツールを使用するため、郵送修理のみで受けているという。
あんしん保証パックネクスト未加入の場合の修理代金(2023年8月現在)は、以下の通りとなる。
- 基板交換:8万1180円
- インナーディスプレイ:14万8500円
- アウターディスプレイ:2万9480円
- 背面パネル:1万9580円
- アウトカメラ:3万580円
- インカメラ:1万6280円
- バッテリー交換:1万9580円
- その他:1万4080円
なお、ヒンジが破損しても「ヒンジのみの交換は行えない」(iCracked)ため、インナーディスプレイの交換費用となる。
【更新:8月10日16時35分】ソフトバンクの配送交換について追記しました
3キャリアで異なる保証サービス 加入して安心を手に入れたい
ここまでお伝えした内容を整理すると、スマホやゲーム機なども丸ごと補償してくれるのがドコモのsmartあんしん補償、最大512GBのクラウドストレージサービスが付加するのがKDDIの故障紛失サポート with Cloud、店頭での即日修理を行えるのがソフトバンクのあんしん保証パックネクストとなる。
折りたたみスマホは通常のスマホよりも部品が多いゆえに修理費が高額になる。特にドコモのsmartあんしん補償、KDDIの故障紛失サポート with Cloudについては、修理負担額が他の機種より高い。それでも、保証サービス未加入時よりは修理費を大幅に抑えられる。購入と合わせてキャリアの保証(補償)サービスに加入することをお勧めする。
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