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QualcommとApple、iPhone向け5Gモデム供給の契約を延長
米Qualcommは9月11日(現地時間)、Appleと結んでいる契約を延長すると発表した。内容はAppleが2024年から2026年までに発売するスマートフォン向けの5Gモデムチップ「Snapdragon 5G Modem-RF Systems」をQualcommが供給するもの。Qualcommは2023年満了予定の契約期間を延長した形となる。
米Qualcommは9月11日(現地時間)、Appleと結んでいる契約を延長すると発表した。
内容はAppleが2024年から2026年までに発売するスマートフォン向けの5Gモデムチップ「Snapdragon 5G Modem-RF Systems」をQualcommが供給するもの。Qualcommは2023年満了予定の契約期間を延長した形となる。
それに加え、Qualcommは2026年に発売されるiPhoneに向け、20%の供給シェアを確保するとしている。
AppleはこれまでQualcommと特許に関する訴訟を展開してきた。Appleは2016年から徐々にモデムチップの調達先をQualcommからIntelに切り替えてきた経緯がある。そのため、AppleによるQualcomm排除の動きが強まるとの見方が強かったのだが、Intelによる5Gモデムチップの開発が遅れたことから、AppleとQualcommは2019年に和解した。
その後、Appleが2020年に発売した「iPhone 12」シリーズは全モデルで5Gに対応。採用されたのはQualcomm製のモデムチップだった。
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