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「Pixel 8」はもはや“AIカメラ端末”だ 8/8 Proの違い、驚きの新機能を検証荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

「Googleが作ったAIスマホ」と銘打って販売されている通り、「Google Pixel 8/8 Pro」は「AIカメラ端末」といえるほどにAIによる処理機能が向上している。今回はそれぞれのカメラ性能を比較しつつ、どれだけAI機能を楽しめるのかをチェックする。

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Pixel 8と8 Proのカメラアプリに違いがあった

 続いて実際に撮影してみるのだが、その前に、カメラアプリのデザインが変わった点に注意したい。

 1行分増えているのである。今まで動画も静止画も同じ行に並んでいたのだが、一番下に動画と静止画を切り替えるスイッチが付き、それぞれが分かれたのだ。

 その分シャッターボタンの位置が少しずれたので、撮影したつもりが実は違うところを押していたという事象がままあった。慣れるまで注意が必要だ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8の撮影画面。設定ボタンや静止画・動画切り替えがついた分、シャッターボタンの位置が変わったので注意

 もう1つ、今までは画面をタップすると、明るさとシャドー、色温度をコントロールするバーが表示されるデザインだったけど、それが廃止された。

 その代わり、マニュアル撮影モードがついた。画面右下のボタンがそれだ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
右下のボタンをタップすると細かい設定を行える

 ここをタップする。

 するとPixel 8では従来通り「ホワイトバランスと明るさとシャドー」の3つのコントロールが現れる。まあちょっと場所が変わったかなというくらいだ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8では明るさとシャドーとホワイトバランスという従来用意されている3つの項目が現れる

 それが、Pixel 8 Proではさらに、フォーカス(マニュアルフォーカス可能。ピーキング付)、シャッタースピード、ISO感度と実に多彩な項目が現れるのである。これがマニュアル撮影モードだ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proではマニュアル撮影可能な項目がずらっと並び、画面上にはシャッタースピードやISO感度などの撮影情報も表示される
Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Pro。ホワイトバランスをちょっといじって青みを強く出してコスモスと青空を撮ってみた

 ここでPixel 8と8 Proの差別化をしてきたのだ。

 いうなれば、Pixel 8のカメラは「フルオートとセミオート」、Pixel 8 Proのカメラは「フルオートとマニュアル」である。

 多くの人はマニュアル撮影なんてしないから、これがうれしい人は限られるかもしれないけど。

Pixel 8と8 Proの写りに違いはある?

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8とPixel 8 Pro

 では超広角から撮っていこう。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proで超広角撮影。文句ない写り。超広角っぷりもすばらしい
Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8で超広角撮影。8 Proとはほんの少し画角(写る範囲)が違う

 Pixel 8と8 Proで超広角カメラのスペックは少し違い、画角が少し異なる(Pixel 8 Proの方がちょっと広い範囲が写っている)けど、まず違いは出ない。室内での撮影でほんのちょっと差が出るか出ないかなので、まあ気にしなくてOKです。

 ただし、Pixel 8 Proはプロ設定で50MPモードにすると、超広角でも50MPサイズ(センサーは48MPなので2MP分補完しているのでしょう)で書き出せるので、広大な風景などでより高画素で撮りたいときに使いたい。

 超広角カメラはマクロ撮影時にも使われる。フォーカス位置に黄色いマクロアイコンが、左肩にオートマクロアイコンが表示されるので分かる。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8。カレーライスを撮ろうと近づいたら近すぎて途中でマクロアイコンが出た
Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8で撮影。ランチのカレーをマクロ撮影

 マクロものをもう1つ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proで撮影。赤とんぼを見つけたので、そーっとPixel 8 Proを近づけてマクロ撮影。

 続いて広角カメラだ。こちらは同じセンサーなのでPixel 8も8 Proも同じ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proで撮影。いつものガスタンク
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Pixel 8で撮影。いつものガスタンク

 広角カメラでの画質はほぼ同じってことで、他の作例はどちらか片方だけ掲載。

 基本的な被写体ということで人物からいこう。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8で撮影。広角カメラの1xで。肌の発色が濃すぎず白すぎずでバランスがいい

 ポートレートモードは相変わらず「1.5x」と「2x」だ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
ポートレートモードだと少しだけ望遠になるところは従来通り。さて透明のビニール傘はちゃんと処理できるか
Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proで撮影。よく見ると部分的に傘の骨が溶けているところはあるけど、かなり頑張っている感じだ

 もう1つポートレートモードで、人物じゃないものを。奉納された招き猫たちだ。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8で撮影。ゴチャッとしている中で背景をぼかすことでちょっと立体感が出る

 さらに、近くに来てくれたキジトラ猫がいたので、通常の写真モードで猫。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proで撮影。近くにきてちょこんと座ったので思わず撮影。これだけ近いとポートレートモードじゃなくても背景はぼける

 ある程度以上暗いと自動的に夜景モードになる。だいたい、オート夜景にしておけば問題ないかと思う。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
Pixel 8 Proのナイトモードで撮影

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