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「Pixel 8」はもはや“AIカメラ端末”だ 8/8 Proの違い、驚きの新機能を検証荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

「Googleが作ったAIスマホ」と銘打って販売されている通り、「Google Pixel 8/8 Pro」は「AIカメラ端末」といえるほどにAIによる処理機能が向上している。今回はそれぞれのカメラ性能を比較しつつ、どれだけAI機能を楽しめるのかをチェックする。

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「音声消しゴム」は予想以上に実用的ですごかった

 今回の大ネタその2は「音声消しゴムマジック」。不要な音を消して、声だけを残すという機能だ。

 雨の日に「シネマティックぼかし」で撮った動画がある。雨音がいっぱい入っていて音声が聞き取りづらい。そこから雨音だけを消せるか。

 Googleフォトでその動画を開き「音声」をら引くと、「音声消しゴムマジック」なる機能が追加されているのが分かる。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
編集機能の「音声」に「音声消しゴムマジック」が新たに登場した

 ここをタップすると、音声を解析(長い動画だとちょっとかかる)。

Google Pixel 8/8 Proカメラレビュー
声とノイズと自然それぞれを解析して、その音量を示してくれる

 声・ノイズ・自然音を分けてくれるのだ。ここで「自動」をタップすると音声だけを残してくれる。

 その結果がこれだ。もとの雨音入りのものと、音声消しゴムマジックで音声以外を消したものをつないでみたので比べて見て欲しい。これはすごい。

元の音声と音声消しゴムマジックをかけたものを聞き比べると、見事に雨音が消え、声が聞き取りやすくなっているのが分かる。

 もっとうるさいところではどうか。自動車の走行音が激しい場所で撮ってみた。今度は途中から音声消しゴムマジックがかかるよう編集してある。

 夜の動画クオリティーが上がったということで、夜の撮影だ。

こちらは途中から音声消しゴムマジックをかけてみた。車の走行音が見事に消える。そして深夜なのにこの画質はよい

 これは実用的すぎる。目の付け所がすばらしい。

 手動で音声とノイズと自然音のバランスを指定できるので、ちょっと環境音を残す、なんて編集も可能だ。

 というわけで、「AIを駆使したコンピュテーショナルフォトグラフィーの雄」Googleであるから、強力な望遠カメラが不要であれば、Pixel 8でも十分イケる。プロ向け機能がないというのもまあ多くの人はきにならないはず。

 それ以上にAIを駆使したいろんな機能を使えて手にしやすい端末(円安もあって価格的にはアレだけど)なのだ。

 Pixel 8 Proはいろいろと強力で、50MPモードにすればどのカメラでとっても50MPで撮れるのはすごい(デジタルズームで大きく撮った写真も無理やり50MPになるのはやりすぎ感があるけど)。ただ、50MP時は撮影にちょっと時間がかかるなどレスポンスが落ちるので、いざというときに。

 でも、デジタルズームを組み合わせれば「スマホでここまでクオリティーが高い望遠撮影できるなんてすごい」レベルだ。

 そして一番びっくりしたのは「音声消しゴムマジック」。これは体験してみてほしい。モデル:長谷川実沙

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