モトローラが“ultraじゃない”折りたたみ「razr 40/40s」を投入する狙い ソフトバンクは一括9万円台で攻める(3/3 ページ)
モトローラ・モビリティ・ジャパンは11月20日に折りたたみスマートフォン「motorola razr 40」「motorola razr 40s」を発表した。「razr 40 ultra」よりも安価な点がアピールされた。日本市場への投入理由をモトローラ・モビリティ・ジャパンの松原丈太社長が語る。
ソフトバンクが一括9万円台で「razr 40s」を発売する理由
razr 40sは日本のMNOとしてソフトバンクだけが販売するモデルだ。ソフトバンクでモバイル事業推進本部長を務める郷司雅通氏が「razr 40sの採用理由」を説明した。
郷司氏はソフトバンクがこれまでにiPhoneをはじめとする、ソフトバンクでしか扱わなかったモデルを挙げた上で、パートナーの1社であるモトローラ・モビリティ・ジャパンとの協業内容を振り返る。郷司氏「ソフトバンクとしてはrazr 5Gのキャリア向けモデルを独占販売した経緯がある。2023年6月にY!mobileから発売したミッドレンジモデルのmoto g53y 5Gが好評で、販売が好調である」とし、ソフトバンクとモトローラ・モビリティ・ジャパンのパートナーシップが強固になっていることを示した。
郷司氏は「ソフトバンクがユーザーに対して行った調査で、全体の28%が「壊れやすそう」と回答した」ことから、iCracked Japanが展開するiCracked Store(92店舗)でrazr 40sを含むモトローラ製品が修理可能になった点をアピールした。月額990円の「あんしん保証パックネクスト」に加入すれば、故障、破損、水ぬれ・全損、バッテリー交換など全ての修理割引が配送交換と合わせて1年ごとに合計2回まで無料で受けられる。
価格についてもアピールする。razr 40は直販価格が12万5800円だが、ソフトバンク向けのrazr 40sは2万6120円安い9万9680円だ。「税込みでも10万円を切る価格設定」(郷司氏)で、高価なイメージが持たれ買いづらかった「折りたたみスマートフォンを一気に普及させたい」という。
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