台湾で販売中の「AQUOS R8s/R8s Pro」 “ライカなしモデル”の評判は?:山根康宏の海外モバイル探訪記
シャープは台湾向けに「AQUOS R8s」と「AQUOS R8s Pro」を展開しています。ただし海外向けモデルはシャープとライカのブランド契約が日本国内に限られていることからか、ライカの名前は使っていません。とあるスマートフォン販売大手チェーン店に向かうと、入ってすぐの場所にAQUOS R8sとR8s Proが展示されていました。
シャープの「AQUOS R8」と「AQUOS R8 Pro」はライカと協業したカメラを搭載するハイスペックなスマートフォンです。しかも日本だけではなく台湾とインドネシアでも販売が始まっています。ただし海外向けモデルはシャープとライカのブランド契約が日本国内に限られていることからか、ライカの名前は非搭載、そしてモデル名も「AQUOS R8s」「AQUOS R8s Pro」と、末尾に「s」の文字を追加しています。Xiaomiが日本で販売している「Xiaomi 13T」「Xiaomi 13T Pro」がライカを名乗らないことと、逆のパターンといえます。
台湾では大手キャリア、Far EasToneの一部店舗とスマートフォン専門店などでAQUOSシリーズが販売されています。また首都台北の街中では広告を見ることもできました。
とあるスマートフォン販売大手チェーン店に向かうと、入ってすぐの場所にAQUOS R8sとR8s Proが展示されていました。目立つ位置に置いてあるということは、それだけ注目も集めているのでしょう。価格はAQUOS R8s Proが2万4,990台湾ドル(約11万5000円)、AQUOS R8s Proが3万4,990台湾ドル(約16万1000円)。なお、台湾ではiPhone 15が2万6990台湾ドル、iPhone 15 Proが3万6990台湾ドルなので、それぞれ2000台湾ドル(約9000円)安くなっています。恐らく戦略的にこの価格設定を行っているのでしょう。
ちなみに台湾では竹野内豊氏と志尊淳氏をイメージキャラクターに使っています。日本ブランドの製品であることを強く印象づけようとしているのでしょう。
まずはAQUOS R8s Proの実機を触ってみます。当たり前のことですが本体サイズは変わりません。言語が台湾(繁体字中国語)になっていますが、それ以外の面で日本モデルと異なるところはないようです。
一方、背面を見るとカメラ周りの表記が異なっていることが分かります。日本のモデルはカメラの上に「Leitz」、下には「SUMMICRON 1:1.9/19 ASPH.」の表記がありますが、AQUOS R8s Proは上に「1 INCHIMAGE SENSOR」下に「19mm F1.9 ASPH.」となっています。LeitzとSUMMICRONはライカの商標なので使えないわけです。なお、台湾モデルのレンズが実際にズミクロンではないのかどうかは気になるところ。
カメラを起動してみましたが、UI(ユーザーインタフェース)は変わらないようです。実際の写り具合が台湾モデルと日本モデルで異なるのかは試してみたいものです。
AQUOS R8sも外観はAQUOS R8と変わりません。カラバリもR8s Proが1色、R8sが2色とこれも日本と同じです。
カメラ部分は同様に上部の「Leitz」表記がなく、下部も若干異なっています。
販売店員に聞いたところ、やはり日本製品を好きな人が買っていく場合が多いとのこと。カメラ画質はかなりいいことは分かるものの、台湾では大手メーカーのハイエンドモデルが多数販売されていることもあり、まだその性能のよさは台湾の人には浸透しきれていないのではないか、とのことでした。それでも過去のモデルより認知度は高まっていると話してくれました。まずはしっかりと台湾、インドネシアで製品を浸透させ、よさが伝わればいずれは他の国への拡販が期待できるかもしれません。
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