ソフトバンクの「iPhone 15(128GB)」がMNPで“実質12円”に 1年後の端末返却で
ソフトバンクが、「iPhone 15」を「新トクするサポート(バリュー)」の対象機種に加えた。このプログラムを適用すると、128GBモデルは1年間実質12円で運用できる。MNPでソフトバンクに移り、オンラインショップ割を適用することが条件。
ソフトバンクが、「iPhone 15」を「新トクするサポート(バリュー)」の対象機種に加えた。新トクするサポート(バリュー)では、48回払いで対象機種を購入して13カ月目に返却すると、残りの支払いが免除される。このプログラムでは12回目までの支払金額を下げており、1年間限定だが格安で運用できる。
iPhone 15の場合、一括価格は128GBが14万2920円(税込み、以下同)、256GBが16万6320円、512GBが20万6640円。新トクするサポート(バリュー)を適用した場合、12カ月目までの支払いは128GBが2万1996円(1833円×12)、256GBが4万4820円(3735円×12)、512GBが5万5620円(4635円×12)。
これに、MNPでソフトバンクに乗り換え、ソフトバンクオンラインショップで対象機種を購入したユーザーに適用される「オンラインショップ割」の2万1984円を加えると、13カ月目で返却した場合の実質負担額は128GBが12円、256GBが2万2836円、512GBが3万3636円となる。
新トクするサポート(バリュー)は、2023年12月27日に、電気通信事業法のガイドラインが改正されたことに伴って提供開始したプログラム。これまでは、2年後に端末を返却する前提で安価に運用できるよう設計していたが、端末の割引額が4万4000円までに制限されたため、支払い免除や割引の総額から4万4000円を引いた額が、その端末の下取り額を超えると違法になる。そこで、新トクするサポート(バリュー)では下取り額がより高い1年目での返却を前提とすることで、割引額4万4000円以内に収めるようにしている。
実際、ソフトバンクが想定するiPhone 15(128GB)の買い取り予想価格は、13カ月目は9万9600円としている。iPhone 15(128GB)で支払いが免除される12万924円にオンラインショップ割の2万1984円を加えた14万2908円から4万4000円を引くと9万8908円。先述した買い取り予想価格の9万9600円を超えていないので、ガイドライン上も問題ないということになる。
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