スマホの割引規制後に端末価格はどう変わった? 今買うべき機種はコレだ【2024年1月最新版】(2/3 ページ)
2023年12月27日に電気通信事業法のガイドラインが改正されました。これによりスマホの端末価格は値上げになると予想されていましたが、実際はよりお得になったキャリアや端末もあります。4キャリアを中心に、オススメのスマホを見ていきましょう。
ドコモ:多くの機種で実質負担額が値上げ
ドコモも12月27日の前後で仕組み自体は大きくは変わりませんでした。端末はこれまで通り「5G WELCOME割」「オンラインおトク割」「オンライン限定 機種購入割引」の各種割引と、「いつでもカエドキプログラム」「いつでもカエドキプログラム+」を組み合わせて買いましょう。
5G WELCOME割、オンラインおトク割、オンライン限定 機種購入割引は機種によって2万2000円が割引されたり、2万〜3万円相当のdポイントが還元されたりするキャンペーンです。できるだけ安く買いたい人は、5G WELCOME割の対象機種の中から選びましょう。なお、5G WELCOME割はオンラインショップだけでなく店舗でも適用されますが、店舗とオンラインでは対象機種や還元額が異なるので注意してください。
いつでもカエドキプログラムといつでもカエドキプログラム+は、基本的にはソフトバンクの新トクするサポートやauのスマホトクするプログラムと同じく、端末を返却することで実質負担額が軽減される端末購入プログラムです。いつでもカエドキプログラムといつでもカエドキプログラム+の違いはこちらの記事を参考にしてください。
auとソフトバンクは12月27日以降に機種によってはお得になりましたが、ドコモは多くの機種でいつでもカエドキプログラム/いつでもカエドキプログラム+利用時の実質負担額が上がりました。
例えばPixel 8の場合、いつでもカエドキプログラムを利用して購入し、23回目に返却した場合の実質負担額は3万4100円でしたが、12月27日以降は6万4460円になりました。実に3万円以上の値上げですね。同様に、Xperia 10 Vも4万6860円から5万9532円になりました。
楽天モバイル:「買い替え超トクプログラム」の対象端末からAndroidが外れる
楽天モバイルも主に2つの変化により、お得度は減ってしまいました。まず、端末購入プログラムである「買い替え超トクプログラム」の対象端末からAndroidスマホとiPhone SE 第3世代が除外されました。また、以前はiPhone購入時に合計で2万ポイント以上の還元を受けられていましたが、最大1万2000ポイントになりました。
楽天モバイルの契約が初めての人が端末をお得に買うには、紹介キャンペーンと端末購入キャンペーンを併用して1万2000ポイントをもらいましょう。紹介キャンペーンを利用して楽天モバイルに契約すれば6000ポイント、契約時に端末もセットで購入すればさらに6000ポイントがもらえます。公式サイトでは他社から乗り換えの場合のみ1万2000ポイントとなっていますが、紹介キャンペーンを利用すれば新規契約でも1万2000ポイントがもらえます。
さらに、iPhoneは他社と同様の端末購入プログラムである買い替え超トクプログラムにより、実質負担額が最大半額になります(iPhone SE 第3世代を除く)。楽天モバイルのiPhoneの通常価格はアップルストアより高いため、楽天モバイルで買う場合は買い替え超トクプログラムを適用しないと損です。
既に楽天モバイルを契約中の人や、過去に契約したことがある人はキャンペーン対象外なので、「楽天モバイル公式 楽天市場店」で端末のみを買うのがオススメです。通常価格は公式サイトとほぼ同じですが、楽天市場店なら購入金額に応じて楽天ポイントが還元される分だけお得です。ただしiPhoneを買う場合、楽天市場店では買い替え超トクプログラムが利用できないので、その場合は公式サイトで買いましょう。
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