携帯電話ショップの閉店が増える それで困る人がいることを忘れてはいけない:Mobile Weekly Top10
最近、携帯電話ショップの閉店/縮小が相次いでいます。オンラインショップ誘導が強化された結果ともいえますが、それで困る人の存在も忘れてはいけません。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2024年2月29日〜2024年3月6日
- 増える携帯電話ショップの「閉店」 その理由は?
- 今、スマートフォンのストレージが128GBですら厳しい理由
- ダイソー、税込み1100円の無線イヤフォンやモバイルバッテリーを一挙発表 ネットでは「大創産業が本気出した」と話題
- 楽天モバイルの公式ページから米倉涼子さんが消えた理由
- Pixel 8/Pixel 8 Pro、「スマホ用電子証明書搭載サービス」に対応 マイナンバーカードなしで公的個人認証サービスを利用可能に
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ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2024年2月29日から2024年3月6日までの7日間について集計し、まとめました。
アクセス数の1位は、増加傾向にある携帯電話ショップの閉店について、実際に閉店に立ち会った店員の話を通して実情に迫った記事でした。この記事に対しては、SNSでも反響が多かったようです。
端末の購入に加えてSIM単体での販売強化など、最近の大手キャリアはオンラインショップへの“誘導”を強めています。キャリアによっては、オンラインショップにおける事務手数料を免除しているので、ある意味で「オンラインショップで購入(契約)しない/できない人は損をしている」ともいえます。
しかし、中にはそれでも「携帯電話ショップでないと契約できない」という人もいます。その多くは「店員から説明を受けながらでないと不安」あるいは「自分で端末(スマホ)の設定ができない」という理由だったりするのですが、この不安は結構理解できる面があります。
この記事にもある通り、最近はスマートフォンの販売価格の高騰を受けて、買いやすくするための購入プログラムが出てきています。しかし、このプログラムをオンラインの説明“だけ”で理解できる人がどれくらいいるのでしょうか。とりわけ、NTTドコモやau(KDDI/沖縄セルラー電話)のような「残価設定型の分割払い」や、ソフトバンクのように「残価設定型ではないものの、途中で支払い金額が変わる分割払い」を画面上の説明だけで理解できる人ばかりかというと……。
ITmedia Mobileの読者の多くは「スマホを自力でセットアップできる人」だと思うのですが、世の中そういう人ばかりとは限りません。私の母がその典型例なのですが、最近近くのキャリアショップが閉店してしまい、徒歩圏内にスマホのことを教わることができる店舗がなくなりました。一応、家電量販店はあるものの、スマホの使い方を“教わる”場所かと言われると……。
ともあれ、自分ができることは、他人もできるとは限らないわけです。そういう意味では、街中の携帯電話ショップがどんどん減っていくことで困る人がいることは意識しなければなりません。「情報化社会」を目指すなら、オンラインでできることを増やすことはもちろん、一見すると矛盾する存在とも思える「リアルな拠点」の維持も大切なのです。
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