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Qualcomm、「Snapdragon 8s Gen 3」発表 “オンデバイスAIをより多くのスマホに”
Qualcommは「Snapdragon 8s Gen 3」を発表した。ハイエンド「Snapdragon 8 Gen 3」の機能をより多くのスマートフォンに提供する。端末上でのマルチモーダル生成AIはサポートする。
米Qualcommは3月18日(現地時間)、新モバイルプラットフォーム「Snapdragon 8s Gen 3」を発表した。昨年10月発表のハイエンド「Snapdragon 8 Gen 3」の機能をより多くのAndroidスマートフォンに提供するとしている。
数字に「s」が付く製品名は初だが、最上位である8シリーズの下層という位置づけのようだ。
製品概要(リンク先はPDF)によると、CPUは8 Gen 3と同じだが、パフォーマンスコアが1つ少なく、クロックも低い。動画は最大8Kではなく4Kサポートになる。「Hexagon NPU」を搭載しており、8 Gen 3同様に端末上でのマルチモーダル生成AIをサポートし、最大100億パラメータのLLMを実行できる。
Snapdragon 8s Gen 3搭載端末は、中国のHonor、realme、Xiaomi、インドのiQOOなどが採用する予定。最初の搭載端末は3月中に発表される見込みだ。
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