自宅の「スマートロック」が故障 新しいものに取り換えたら外に締め出された件(3/3 ページ)
筆者の自宅のスマートロックが故障しました。それを機に気になっていた新しいスマートロックに取り換えたところ、家から締め出されてしまいました……。そのいきさつを説明しつつ、取るべき対策を紹介します。
鍵を開ける方法を考えていたら、ふとあることを思い出す
筆者は集合住宅に住んでおり、日中は管理棟に管理者が常駐しています。そこで管理棟に「合鍵はないか?」と聞いてみたところ、管理棟には合鍵の用意がないことが判明しました。その代わり、近隣の鍵屋をあっせんしてくれるそうです。
しかし、鍵屋に依頼すると基本的に鍵(錠)の交換となり、交換費用が安くても3万円から、そして依頼状況によるものの到着までに3〜5時間を要するとのことです。それなら、鍵を持っている子どもの帰りを待った方が早いので、あっせんは断ることにしました。
では、子どもが帰ってくるまでどう過ごすか――寒空の下、しかも寝間着姿のまま周囲をうろつくわけにもいきません。また、仕事や学校に関する連絡が電話やメールで来る可能性があり、玄関の近くにいれば身につけた「Apple Watch」で確認できます。結局玄関前で子どもの帰りを待つことにしました。
届くメールやメッセージをApple Watchで確認していると、ふと気が気付きました。「Apple Watchを使えば解錠できるんじゃないか?」と。新しいスマートロックはApple Watch用のアプリもあり、事前に設定しておけばApple Watchからも解錠/施錠のコントロールが可能です。
しかし、Apple Watchのアプリを開くと「スマートフォンのアプリを開いて、同期を行ってください」と表示されてしまいました……。ああ、無情です。
悲しみに暮れつつApple Watchをいろいろと操作していたところ、1週間ほど前に自転車用スマートロックをセットアップしていたことを思い出しました。こちらはiPhoneとApple Watchで同期済みで、操作可能です。
万が一に備えて、筆者は自宅のスペアキーを妹に預けています。妹の自宅は「徒歩は厳しいものの、自転車なら気軽に行ける」という距離の場所にあります。今は産休で自宅にいるはずなので、自転車で妹の自宅まで行き、鍵を借りれば何とかなるかもしれません。
早速Apple Watchで自転車の鍵を解除して、妹の自宅に向かうことにしました。
ポケモン柄寝間着、裸足にサンダルの風体のまま妹の自宅に行ったところ、想定通り妹は在宅していました。スペアキーを借りて家に戻り、無事玄関のドアを開けることができました。
今回の件で得られた教訓は?
スマートロックは、スマホのアプリからの操作はもちろん、事前設定しておくことで自宅に近づくだけで玄関のドアが解錠されるなど、玄関ドアの鍵をスマートに操れることが最大のメリットです。
しかし、スマートロックは“機械”なので、ある日突然故障する可能性もあります。また、スマホのバッテリーが切れてしまうようなことがあれば、鍵を操作できません。また、過去に聞いた話では、「粘着テープが弱まり、玄関ドアの向こうでスマートロックが落下していて解錠できなくなり、締め出されてしまった」という事例もあるそうです。
スマートロックにまつわるトラブルに対する最大の対策は、何よりも「普通の鍵を持つこと」です。今回の筆者のように、取り付けや設定における凡ミスはある意味で“お粗末”としか言いようがありませんが、それも含めスマートロックを利用するのであれば、普段の便利さから突然放り出されないようにする意味でも、鍵を手元に用意しておくのだけは忘れないようにしましょう。
スマートロックを取り付ける際は、くれぐれも玄関ドアの鍵だけでなく、設定に必要なスマホも手元に用意しておきましょう。
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