iPhoneのLiDARセンサーとAR技術で掃除場所を可視化 ダイソンが新ツール「CleanTrace」発表
ダイソンは、2024年4月9日にAR(拡張現実)技術を活用した新たなツール「Dyson CleanTrace(ダイソン クリーントレース)」を発表した。掃除した場所を可視化する。ARだけでなく、iPhoneのLiDAR(ライダー)技術も活用する。
ダイソンは、2024年4月9日にAR(拡張現実)技術を活用した新たなツール「Dyson CleanTrace(ダイソン クリーントレース)」を発表した。掃除した場所を可視化する。ARだけでなく、LiDAR(ライダー)技術も活用する。
Dyson CleanTraceは、コードレス掃除機「Dyson Gen5detect」のホルダーに取り付けた、iPhoneのLiDARセンサーから得た情報をもとに部屋のマップを作成し、掃除経路と重ね合わせて、ユーザーに提示するツール。「掃除をしていない場所が可視化できるため、より効率的に掃除できるようにする」という。
LiDARは「Light Detecting and Ranging」の略で、レーザー光を対象物に照射し、それが跳ね返ってくるまでの時間から、LiDARデバイスから物体までの距離を計測する。Apple製品としてLiDARセンサーを初搭載したのは「iPad Pro(2020年モデル)」だ。
どのように活用するかはアプリによって異なるが、例えば、iPad Pro向けに配信されているアプリでは、カメラで捉えた映像に物体を重ねて表示したり、身長を測定したりする際にLiDARセンサーを利用する。
AppleはiPhoneのカメラ性能の底上げとともに、iPhoneのProシリーズにもLiDARセンサーを搭載させ、暗所でも被写体を捉え、よりフォーカスの合った静止画/動画を撮影できるようにした。ただし、LiDARによる計測範囲が限られており、遠くにある被写体の撮影には適さない、との指摘もある。
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