「ドコモスピードテスト」がLinksMateで使い放題に ドコモの通信品質改善を見越した“特殊な対応”
MVNOサービス「LinksMate」のカウントフリー対象に「ドコモスピードテスト」アプリが加わった。カウントフリーオプションでは、対象のゲームやコンテンツ、SNSなどの通信量を90%オフにするという、月額550円のオプションサービス。ドコモの通信品質改善を見越した特殊な対応だという。
LogicLinksが、MVNOサービス「LinksMate」にて、4月18日からカウントフリーオプションの対象コンテンツに、「ドコモスピードテスト」アプリを新たに追加した。
カウントフリーオプションでは、対象のゲームやコンテンツ、SNSなどの通信量を90%削減するという、月額550円(税込み)のオプションサービス。月間のデータ容量を使い切り、低速の状態でも対象コンテンツを高速通信のまま利用できる。
「ゲームプレイヤーのためのお得なSIM」とうたうLinksMateでは、ゲームコンテンツと連動した特典を用意しており、カウントフリーでも多数のゲームタイトルが対象となっている。
そんな中でカウントフリーの対象となったドコモスピードテストは、モバイル通信の速度を計測するアプリ。ゲームと直接関係あるわけではないので、今回の対応は不思議な印象もある。
この件について、LogicLinks代表の春田康一氏は、Xで「特殊な対応」と言及している。同氏は「ドコモが通信速度改善のため出したアプリを広く使ってもらいたい、使うことでどこがアンテナ強度が足りないのかを知りたいということで協力的にカウントフリーにしました。色んなところで計測することが通信の快適化改善に繋がりますのでぜひぜひたくさん速度計測を行ってください!」と述べている。
ドコモでは、2023年初頭から通信品質の低下が顕在化しており、通信品質改善に向けた取り組みを進めている。当初掲げた目標の9割は対策が完了しているとのことだが、SNSや周囲の声を聞く限り、場所によっては依然としてつながりにくい状況は改善されていない。
ドコモはドコモスピードテストアプリやSNSの情報をもとに、通信品質が劣化している箇所を特定している。さらに2024年1月からは、「d払い」アプリでバーコードが表示されるまでの時間を可視化する取り組みも導入している。
LinksMateからドコモスピードテストの測定データが増えることで、ドコモ側は通信速度が遅い場所をより多く把握し、今後の改善に役立てる考えのようだ。LinksMateはドコモ回線を利用しているため、速度計測が増えて通信品質の改善につながれば、モバイル回線でゲームを遊ぶLinksMateユーザーの満足度向上にもつながりそうだ。
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