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ChatGPTのプロンプト入力をラクにする「カスタム指示」機能が便利 前提条件を事前に記入できるChatGPT使いこなし術(2/2 ページ)

「ChatGPT」の基礎から応用まで、仕事や生活で役立てるためのTipsを連載で紹介する。

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 上の段には、ユーザーとしての属性を──仕事や興味があること、利用目的などを書いておこう。そして、下の段には、出力の形式についての指示を指定しておこう。

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思い付く限りの条件を入力していき、「Save」をクリックする

 例えば、筆者は下部のブロックに「なるべく端的に、日本のビジネスシーンを想定した表現で回答してください」や「回答の冒頭において、指示や質問に対する返事や、あいさつなどは不要です」といった文を箇条書きで記した。この状態で、ChatGPTに指示/質問をすると、条件を反映してくれるというわけだ。

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ChatGPTに依頼をしてみると、指定した条件を反映した形で出力がされる。例えば、今回は返事やあいさつ、文末の締めなどがない状態で、指示したテキストのみが出力されているのが分かる

 ちなみに、ビジネスシーン以外で使う場合でも、例えば「全ての句点がつくごとに、文の語尾に必ず『ニャ』をつけてください」のような指示をカスタム指示に書きこんでおけば、自分だけのChatGPTのキャラを作って楽しむこともできる。

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カスタム指示に『全ての句点がつくごとに、文の語尾に必ず「ニャ」をつけてください』の指示を書いておいた場合の出力例

一時的にオフにすることもできる

 一方で、こうしたカスタム指示が不要になる場合もあるだろう。例えば、普段はフォーマルなスタイルを想定してカスタマイズしておいたが、今回の指示ではカジュアルな出力を求めたいといった場合だ。

 こうしたケースでは、カスタム指示を一時的にオフにすることで、出力の傾向を柔軟に調整しやすくなる。カスタム指示の内容を毎回削除せずに済むので、ぜひ覚えておこう。

 具体的な操作としては、先ほどの設定手順と同様に、画面左下のアカウント名から、「Custom instructions」をクリックし、「カスタム指示」の編集画面が開く。そして、画面下部に表示されている「Enable for new chats」のスイッチをクリックして一時的に機能をオフにしよう。

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「Enable for new chats」のスイッチをオフにすると、カスタム指示が一時的に無効になる

 この状態で指示/質問を送れば、カスタム指示の内容とは異なる出力に誘導しやすい。これまでカスタム指示を使ったことがなかった人は、試してみて欲しい。なお、カスタム指示機能はモバイルアプリからでもほぼ同様の手順で利用できるので、ChatGPTはスマホ派という人でも問題なく使用可能だ。

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