通話専用にオススメの通信サービス 楽天モバイルやpovo2.0を追加契約した方がお得?:スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)
スマホ料金の見直しには、データ通信量だけでなく通話料金の確認も必要です。通話が多い人はかけ放題オプションを契約するより、他社のSIMを追加で契約し、通話専用回線として併用した方が料金が安くなる場合もあります。特にオススメなのが、楽天モバイルとpovo2.0です。
月額1460円でかけ放題を付けられる「マイそくスーパーライト」
通話専用回線にはmineoの使い放題プラン「マイそく」のスーパーライトもオススメです。月額800円で10分かけ放題の回線、月額1460円で時間無制限かけ放題の回線が作れます。特に5分かけ放題オプションに月額880円払っている人は、mineoを10分かけ放題の通話専用回線として追加契約する方がお得です。
マイそくのスーパーライトは月額250円です。通信速度は最大32kbpsに制限されるので、データ通信はほとんど何もできません。しかし、音声通話は速度制限の対象外で快適に使えるので、通話専用回線に最適です。
アプリ「mineoでんわ」を使えば、オプションなしでも30秒あたり10円で通話できますし、かけ放題オプションを組み合わせれば、月額800円で10分かけ放題、月額1460円で時間無制限かけ放題の通話専用回線が作れます。しかもかけ放題オプションを契約中の人は、端末標準の通話アプリで通話できます。10分超過後の通話料金も11円/30秒なので、万が一長電話した場合も安心です。
ただし、時間無制限かけ放題の専用回線の料金は楽天モバイルの方が安いです。また、かけ放題が5分で良ければ、mineoよりpovo2.0の方がいいでしょう。mineoはプレフィクス付与による中継電話なのに対し、povo2.0はVoLTEのため通話品質が高いです。また、無課金時のデータ通信の最大速度も、マイそくのスーパーライトは最大32kbpsなのに対し、povo2.0は最大128kbpsです。どちらもできることは限られるものの、povo2.0ならテキストメールの送信やバーコード決済の画面表示などはできるかもしれません。5分ならpovo2.0、10分ならmineo、時間無制限なら楽天モバイルを選びましょう。
日本通信やLINEMOもオススメ
日本通信の合理的プランも30秒あたり11円で通話でき、通話オプションも他社より安いです。さらに日本通信はオートプレフィックス付与による中継電話ではなく、端末標準の通話アプリでVoLTE品質の通話ができるのがメリットです。合理的シンプル290プランの場合、5分かけ放題の回線が月額680円で作れる上、1GBまでなら追加料金なしでデータ通信も可能です。
また、通話オプションのキャンペーンも確認しましょう。例えばLINEMOは契約から7カ月目までは通話オプションが550円割引になるキャンペーンを実施中です。5分かけ放題の通話準定額は月額550円なので、契約から7カ月目までは5分かけ放題が無料で使えます。また、LINEMOはLINEアプリによるデータ通信がカウントされない「LINEギガフリー」もあります。LINEの音声通話はそれほどデータを消費しませんが、データの消費が大きいビデオ通話をたくさん使う人はLINEMOがお得です。
IIJmioも頻繁に通話定額オプションのキャンペーンを実施しています。4月28日時点ではオプション料金が6カ月間410円割引になるキャンペーンを実施しており、5分かけ放題が月額90円、10分かけ放題が月額290円、時間無制限のかけ放題が月額990円で6カ月間使えます。LINEMOやIIJmioは通話専用回線よりはメインでの使用に向いていますが、用途によっては現在のメイン回線との併用も検討してみてください。
以上、通話専用回線にオススメのキャリアの解説でした。通話が多い人、かけ放題オプションを契約している人は、楽天モバイルやpovo2.0を追加で契約した方がお得になる場合もあります。自身の毎月の通話料金を確認し、よりお得な方法を検討してみましょう。
著者プロフィール
シムラボ
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