KDDI高橋社長、SIM/eSIM不正再発行は「乗り換えの推進よりも非常に重要な課題」
KDDIの高橋誠社長は5月10日の決算会見で、SIM/eSIMの不正な再発行問題について言及した。これは、何者かが携帯電話の契約者本人になりすまし、SIM/eSIMの再発行手続きを行う、いわゆる「SIMスワップ」と呼ばれるもの。これまでにソフトバンクや楽天モバイルで同様の事例が発覚しており、業界全体での対策が求められている。
KDDIの高橋誠社長は5月10日の決算会見で、SIM/eSIMの不正な再発行問題について言及した。これは、何者かが携帯電話の契約者本人になりすまし、SIM/eSIMの再発行手続きを行う、いわゆる「SIMスワップ」と呼ばれるもの。これまでにソフトバンクや楽天モバイルで同様の事例が発覚しており、業界全体での対策が求められている。
高橋社長はこの問題について、「店頭とオンライン(ネット)とで、切り分けて考える」必要があると前置きをした上で、次のように述べた。
まず1つは店頭での扱いの問題。直近ではそのような報告を(KDDIとして)受けてない。数年前に同じような疑わしい案件があったため、店頭での本人確認をしっかりと強化していく必要がある。
もう1つはネットにおける再発行手続きなどの問題。ネットで再発行できる手続きだが、うち(KDDI)はeKYCと、2段階認証を入れているので、ある程度、強固なものにはなってると思う。
ただ、ネットの環境については、いたちごっこのところがあるので、例えば、マイナンバーカードの活用であるとか、もう少し店頭も含めて、どうにかしなければならない。これは業界の大きな課題だと思っているので、しっかり取り組んでいきたい。
一口にSIM/eSIMの不正な再発行といっても、店頭とオンラインとで手続きの方法が異なるため、何が原因でこの問題を引き起こしているのかを精査していく必要があるようだ。
高橋社長は「eSIMに関しては、ネットで非常に簡易に再発行できてしまうような事業者がいらっしゃるのも実際に認識している」とした上で、「この辺りについては総務省にも指導いただきたい。乗り換えの推進よりも非常に重要な課題だと思う」と危機感をあらわにした。
おことわり
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