ミッドレンジ「Xperia 10 VI」発表 望遠カメラが減るも、2眼で3つの倍率をカバー
ソニーが5月15日、スマートフォンXperiaのミッドレンジモデル「Xperia 10 VI(マーク6)」を発表。国内の大手キャリアによる取り扱いが見込まれる。手頃な価格ながら、カメラや音質を強化したモデルだ。
ソニーが5月15日、スマートフォンXperiaのミッドレンジモデル「Xperia 10 VI(マーク6)」を発表した。国内の通信事業者が7月上旬以降に取り扱う。SIMフリーモデルも同時期に発売予定で、市場想定価格は7万円前後(税込み)を見込む。
Xperia 10シリーズは手頃な価格ながら、写真、動画、音楽などのコンテンツを長時間視聴できる他、細長い本体、ポップな色合いのカラーリングが特徴となっている。新モデルでもこの特徴を継承している。
ディスプレイはアスペクト比が21:9の6.1型有機ELを搭載している。リフレッシュレートは60Hzとなっている他、DCI-P3相当の高色域に対応する。
フロント(ユーザー)を向くステレオスピーカーは左右の音量バランスを均等にし、最大音圧が約12%上がり、より迫力のあるサウンドを楽しめるとのこと。低音域(20〜400Hz)が70%以上向上し、高音域(8000〜1万Hz)が40%以上向上したという。
アウトカメラは先代「Xperia 10 V」の3眼から2眼に減った。構成としては本体上部から順に超広角(16mm/800万画素)、広角(26mm/4800万画素)の2つだ。Xperia 10 Vにあった望遠(54mm/800万画素)カメラはXperia 10 VIでは省かれている。
倍率は0.6倍、1倍、2倍に対応し、2倍で望遠の機能が働き、有効画素数4800万画素の4画素分を1画素として扱い、1200万画素として切り出すことで、画質劣化を抑えてズームできるという。これはいわゆるピクセルビニングという技術で、ハイエンドモデルの「Xperia 1 VI」にも採用されている。
バッテリーは5000mAhで、ワイヤレス充電に対応。充電器に長時間接続しているパターンを学習し、充電時間を自動設定する「いたわり充電」機能も利用できる。バッテリー駆動による電池持ちは「2日間」をうたう。
2日間という表現は、Xperiaユーザーのバッテリー使用プロファイル標準値から、Webサイトの閲覧、動画の視聴、ゲームのプレイ、その他の機能を1日あたり360分利用することを想定したテストで、48時間利用してもバッテリーが残ることを意味する。
実際のバッテリー残量はユーザーの使用環境や、利用状況によって異なるため、あくまで参考程度にとどめておきたい。
プロセッサはXperia 10 Vが「Snapdragon 695 5G」だったところ、Xperia 10 VIでは「Snapdragon 6 Gen 1」を採用。このプロセッサは3つのカメラ/イメージセンサーからの情報を同時に処理する「Triple ISP」を備え、撮影した後の仕上がりに大きく貢献する。
プリインストールOSはAndroid 14で、OSのアップデートは2回までで、セキュリティーの更新は4年間行われる予定だ。
メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBを備える。ボディーサイズは68(幅)×155(高さ)×8.3(奥行き)mm、重量は約164g。IP68の防水・防塵(じん)やおサイフケータイをサポートしている。ボディーカラーはBlack、White、Blueの3色を用意する。
【訂正:2024年5月16日11時50分 初出時、メインメモリを8GBとしていましたが、正しくは6GBです。おわびして訂正いたします。】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「Xperia 5 V」は何が進化したのか Xperia 5 IVとの違いを写真で解説
9月1日にソニーが国内投入を発表した「Xperia 5 V」。キャリアからの発表も待たれる秋冬商戦向けの新モデルとなる。先代「Xperia 5 IV」から何が進化したのかを実機でチェックした。法令改正で「Xperia 10 V」の価格はどれだけ変わった? ドコモ、au/UQ、ソフトバンク、楽天モバイルの最安値【2月29日最新版】
「電気通信事業法第27条の3」に関する省令が2023年12月27日に改正された。「Xperia 10 V」の価格はどれくらい変わったのか。各社オンラインショップにおける1回払い/実質負担額を比較した。ドコモが若年層向けスマホ「Xperia 10 V Fun Edition」を発売 Google One(100GB)の1年間無料特典付きで約8万円
NTTドコモが、「Xperia 10 V SO-52D」のバリエーションモデルを発売する。若年層ユーザーをターゲットに据え、ドコモオリジナルカラーをまとう他、Google Oneのベーシックプラン(100GB)を1年間無料で使える特典も付与される。「Xperia 10 V」のSIMフリーモデル登場 ソニーストア価格は 6万7100円
ソニーは6月30日、ミッドレンジスマートフォンの新モデル「Xperia 10 V(マーク5)」のSIMフリーモデル(XQ-DC44)を発表した。直販価格は1回払いが6万7100円(税込み、以下同)、24回払いが月2100円(初回のみ2800円)、36回払いが月1800円(初回のみ4100)となっている。発売日は8月4日。ミッドレンジ「Xperia 10 V」発表 159gの軽量ボディーに3眼カメラやステレオスピーカー搭載
ソニーが5月11日、Xperiaミッドレンジスマートフォンの新モデル「Xperia 10 V(マーク5)」を発表。159gの軽量ボディーにピクセルビニング技術採用のアウトカメラや、ステレオスピーカーを内蔵したのが先代「Xperia 10 IV」からの進化点だ。SIMフリーモデルの登場可否は現時点アナウンスされていない。