ミッドレンジ「Xperia 10 V」発表 159gの軽量ボディーに3眼カメラやステレオスピーカー搭載
ソニーが5月11日、Xperiaミッドレンジスマートフォンの新モデル「Xperia 10 V(マーク5)」を発表。159gの軽量ボディーにピクセルビニング技術採用のアウトカメラや、ステレオスピーカーを内蔵したのが先代「Xperia 10 IV」からの進化点だ。SIMフリーモデルの登場可否は現時点アナウンスされていない。
ソニーが5月11日、Xperiaミッドレンジスマートフォンの新モデル「Xperia 10 V(マーク5)」を発表。価格は未定だが、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが取り扱う。SIMフリーモデルについてはアナウンスされていない。
Xperia 10シリーズは手頃な価格ながら、写真、動画、音楽などのコンテンツを長時間視聴できる他、細長い本体、ポップな色合いのカラーリングが特徴となっている。
Xperia 10 Vが先代の「Xperia 10 IV」から大きな進化を遂げたのは、カメラとオーディオの2点だ。
アウトカメラは超広角(16mm/800万画素)、広角(26mm/4800万画素)、望遠(54mm/800万画素)の3眼構成となる。このうち、広角のみピクセルビニングに対応。有効画素数4800万画素の4画素分を1画素として扱うことで、常に1200万画素で記録される。なお、同技術は同時発表のハイエンドスマホ「Xperia 1 V」でも採用されている。
イメージセンサーのサイズはXperia 10 IVが1/2.8型だったのに対し、Xperia 10 Vでは1/2.0型へと大判化。暗所性能は約60%向上したという。光学式+電子式のハイブリッド手ブレ補正、シーン認識やナイト撮影機能を搭載し、広角と望遠はAI超解像ズームに対応した。
インカメラは800万画素となる。デジタル処理によるぼけ撮影とHDR処理を併用することも可能だ。
スピーカーは立体的に広がるフロントステレオスピーカーを搭載。前面に均等に配置したことで、左右からバランスよく聴こえるという。音圧はXperia 10 IVから約20%増した。側面には3.5mmイヤフォンジャックを搭載。ハイレゾ、96kHz/24bitまでの音質伝送が可能なLDACコーデック、圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリング可能なDSEE Ultimate、ソニーの立体音響技術を用いた音楽体験360 Reality Audioなどにも対応している。
ディスプレイはアスペクト比が21:9の6.1型有機ELを搭載しており、輝度がXperia 10 IV比で約1.5倍向上した。
プロセッサはSnapdragon 695 5G、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBを備える。本体サイズは68(幅)×155(高さ)×8.3(奥行き)mm、重量は約159g。IP68の防水・防塵(じん)やおサイフケータイをサポートしている。バッテリーは5000mAhで、3年間使っても劣化しづらい性能を目指した。
デザインについてはXperia 10 IVのスリムな形状を継承し、カラーバリエーションを変更。Xperia 10 IVはブラック、ホワイト、ミント、ラベンダーだったが、Xperia 10 Vではブラックとホワイトは据え置きで、セージグリーンとラベンダーを用意。この2色はXperia 10 IVほどポップで映える色合いではなく、淡いグリーンと薄いブルーに近い色合いだ。
なお、このカラーバリエーションはソニーが4月21日に発売した、ノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤフォン「WF-C700N」(税込みで1万7600円)に合わせたもの。ソニーストアや量販店などによるセット販売はないものの、ソニーはミッドレンジのXperia 10 VとエントリーのWF-C700Nの相性をアピールしている。
その他、キックスタンド付きの専用カバーも別売りで用意されるが、横置きのみに対応する。
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