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ChatGPTで出力した内容をファイルとしてダウンロードする方法ChatGPT使いこなし術

「ChatGPT」の基礎から応用まで、仕事や生活で役立てるためのTipsを連載で紹介する。

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 せっかくChatGPTで生成したコンテンツを活用するとしても、他のアプリケーションやソフトウェアなどに手動で書き写していたら、無駄な手間が掛かってしまっている。有料プランの契約は必要となるが、ChatGPTには生成したコンテンツを指定のファイル形式で出力する方法がある。

 本稿では、ChatGPTからファイルを出力する方法についてまとめたので、さらなる作業能率アップのための参考にして欲しい。

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ChatGPTでファイルを扱う機能について

 ChatGPTには、テキスト入力だけでなくファイルを読み込ませてデータを処理する機能や、ChatGPTで生成したコンテンツをファイルとして出力する機能が備わっている。これに関して、機能名やChatGPT内における機能の扱いが何回か変わっているので、情報検索をした際に混乱しないよう、その変遷について把握しておきたい。

 この機能は、もともと「Code interpreter(コードインタープリタ)」という名称で展開されていたが、2023年9月から「Advanced Data Analysis(アドバンストデータアナリシス)」という名称に変わった。また、この時点では、「Beta features」の画面に表示されるβ機能のスイッチを有効にすることで利用できる仕組みだった。

 その後、こうした機能が有料プランである「ChatGPT Plus」の基本機能として正式採用された。そのため、有料プランの「ChatGPT Plus」を契約しているユーザーならば、標準機能として利用できる。

 なお、画面上のUIやメニューの一覧などに特に機能名の表示などはない。使用言語モデルを「ChatGPT 4」に切り替えたときに、チャット画面のテキストボックスの左端にクリップのアイコンが表示されているだけである。「Code interpreter」や「Advanced Data Analysis」という機能名を探しても見つからないので、インターネット上で解説されている過去の情報を見て混乱しないように気をつけよう。

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「ChatGPT Plus」を契約し、チャット画面左上にあるプルダウンで「ChatGPT 4」を選択
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テキストボックスに「クリップ」のアイコンが表示された状態を確認しておこう

 とにかく、ファイルの読み込みや出力を行いたければ「ChatGPT Plus」を契約して、「ChatGPT 4」を選択すればOKだ。

どんなデータ形式でのファイルの出力が可能なのか?

 では、今回はChatGPTで出力したコンテンツを、特定のファイル形式で出力する操作を試してみよう。「ChatGPT 4」を選択した状態では、ファイル形式を指定して出力を指示すると、出力したファイルをダウンロードできるURLが作成される。例えば、「.xlsx」形式(表計算ソフトである「Excel」のファイルフォーマット)を指定しても対応可能だ。

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ChatGPTに指示をして、コンテンツを生成する。ここでは「英語学習用に、NGSLに記載のあるビジネスシーンで必須の英単語のうち重要度の高い単語100個を使って10個の英文を作成してください」や「これらの英文に対応する和訳を作成してください」と指示しておいた
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プロンプトで、ファイル形式と出力について指示をしよう。ここでは「英文と和訳を対応させて、.xlsxファイルで出力してください」と指示
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ダウンロードリンクが生成された。これをクリックするとファイルをダウンロードできる
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ダウンロードしたファイルを、macOSのNumbersから開いた様子(セルの幅などは手動で調整した状態)。問題なく表計算ソフト用のデータとして確認できる

 なお、ChatGTP 3.5を選択した状態でも、一部のファイルフォーマット──例えば「.csv」形式のファイルなどを出力できるただし、これはダウンロードリンクなどが作成されるわけではなく、チャット画面上でコピーを行い、クリップボードを経由して、ユーザーが他のソフトにペーストするという手順が必要になる。また、例えば.xlsx形式のファイルの出力なども対応していない。

 なお、ファイルをアップロードして、そこに記されたデータを元にした処理については、次回記事にて解説する。

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