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マイナカードのICチップ読み取りアプリ、8月に提供 対面での本人確認に使用
デジタル庁が、8月中にマイナンバーカードのICチップを読み取る「対面確認アプリ」をリリースする。デジタル庁の河野太郎大臣が7月23日の記者会見で明かした。金融機関や携帯キャリアなどの事業者がユーザーの本人確認をする際に利用する。
デジタル庁が、8月中にマイナンバーカードのICチップを読み取る「対面確認アプリ」をリリースする。デジタル庁の河野太郎大臣が7月23日の記者会見で明かした。金融機関や携帯キャリアなどの事業者が対面でユーザーの本人確認をする際に利用する。
金融機関や携帯キャリアが本人確認をする際、偽造したマイナンバーカードが本人確認に使われた事例があったため、マイナンバーカードのICチップを読み取ることで、より厳格に本人確認をすることが狙い。
マイナンバーカード対面確認アプリは、事業者のスマートフォンにアプリをダウンロードして利用する。マイナンバーカードの券面情報をスマートフォンのカメラのOCRで読み取ることでICチップの読み取りが可能になり、暗証番号を入力せずに本人確認が可能になるという。
「本人確認を実施する金融機関や携帯事業者などに話をうかがい、関係省庁とも連携し、スピード感を持って、カード読み取りアプリの開発を行った」(河野氏)とのこと。デジタル庁での開発はおおむね完了しており、7月中には現地実証として、民間事業者の協力を得て業務窓口でアプリを活用した本人確認を行う。アプリはiOSとAndroidの両方を8月にリリースする予定。
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