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ドコモの「5G SA」で下り最大6.6Gbpsの通信が可能に 8月1日から 対応機種は「Xperia 1 VI」など3機種
NTTドコモは8月1日から、Sub-6帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)とミリ波帯(28GHz帯)の3つの周波数を束ねるNR-DC(New Radio-Dual Connectivity)を商用サービスとして提供する。これにより、5G SAエリアにおいて下り最大6.6Gbpsの通信が可能となる
NTTドコモは8月1日から、東京都と神奈川県の「5G SA(Standalone)」エリアの一部において、下り最大6.6Gbps(理論値、以下同)の通信に対応する。この速度での通信を利用するには、5G SAオプションの契約と対応機種(後述)が必要となる。
同社は2021年12月、5G SAネットワークによる商用通信サービスの提供を開始した。2022年8月には、Sub-6帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)のどちらか片方とミリ波帯(28GHz帯)を組み合わせることで、下り最大4.9Gbps/上り最大1.1Gbpsの通信が可能となった。
今回、3.7GHz帯と4.5GHz帯の“両方”とミリ波帯(28GHz帯)を束ねて通信する「5G NR-DC(New Radio-Dual Connectivity)」を5G NR対応エリアの一部で商用提供することで、今回の通信速度を実現したという。
対応機種
8月1日時点で下り6.6Gbpsでの通信に対応する機種は以下の通り。なお★印の付いている機種は、11月以降に行われるソフトウェア更新を適用すると対応となる。
- Xperia 1 VI SO-51E
- Galaxy S24 Ultra SC-52E★
- Galaxy Z Fold6 SC-55E★
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