「Pixel 9」シリーズは全4モデル? 新機種のスペックや価格を予想する
Googleは、8月14日午前2時に開催する「Made by Google 2024」にて、新スマートフォンPixel 9シリーズを発表します。近年のGoogleはどうせリークするからということなのか、発表前にも積極的に情報を小出しにしています。8月14日に発表されるとうわさされているのは、「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」の4モデル。
Googleは、8月14日(日本時間)午前2時に開催する「Made by Google 2024」にて、新スマートフォンPixel 9シリーズを発表します。多くのメーカーは、新モデルの正式発表前には製品名を含めて情報を隠すものですが、近年のGoogleはどうせリークするからということなのか、発表前にも積極的に情報を小出しにしています。
現在、正式に予告されているのは、Pixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldの2機種。この他、リーク情報ではPixel 9とPixel 9 Pro XLも含め計4モデルが用意されるといわれています。今回、そんなPixel 9シリーズのうわさについてまとめてみました。
ラインアップは4モデル?
8月14日に発表されるとうわさされているのは、「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」の4モデル。例年、Pixelは9月〜10月に発表されていましたが、2024年はかなり前倒しでの発表となります。これには、例年9月に発表されるiPhoneよりも先に発表・発売したいという思惑があるのかもしれません。
そんなPixel 9シリーズですが、91Mobileが著名リーカーのOnLeaksことSteve Hemmerstoffer氏から入手したプロモーション情報だとして公開している内容によると、それぞれの画面サイズは下記の通りです。
- Pixel 9:6.3型 Actua Display
- Pixel 9 Pro:6.3型 Super Actua Display
- Pixel 9 Pro XL:6.8型 Super Actua Display
- Pixel 9 Pro Fold:6.3型(フロント)Actua Display+8型 Super Actua Flex Display
Autua Displayは、GoogleはPixel 8から使っているディスプレイのブランディング。Pixel 8はリフレッシュレート60〜120Hzでピーク輝度2000ニトのActua Display、Pixel 8 Proは、リフレッシュレート1〜120Hzでピーク輝度2400ニトのSuper Actua Displayを搭載しています。Pixel 9シリーズも、これと同様に無印のPixel 9のみリフレッシュレート60〜120Hzでピーク輝度2000ニト、他は1〜120Hzでピーク輝度2400ニトになるものと考えられます。
Pixel 9 ProとPixel 9 Pro XLは、下図を見ても分かるように、画面サイズ以外の仕様は同一となるようです。近年は大画面モデルの需要が高まっているので、それに応えたバリエーションということなのでしょう。
なお、Pixel 9 Pro Foldは、名前の通りに折りたたみ端末の第2世代モデルです。フロント側は6.3型のActua Display、内側は8型のSuper Actua Flex Displayを採用するとのこと。初代Pixel FoldではActua Displayはうたわれていなかったので、今回は表示品質が向上しているのかもしれません。
背面カメラはデザインが変更
アウトカメラは、Pixel 9は50MPの広角と48MPの超広角。広角の50MPはPixel 8から変わってはいませんが、超広角が12MPから大きくアップデートしています。一方で、Pixel 9 Pro/Pro XLは50MP(広角)+48MP(超広角)+48MP(望遠)でPixel 8から変更はないようです。Pixel 9 Pro Foldも48MP(広角)+10.8MP(超広角)+10.8MP(望遠)でPixel Foldから変わっていません。
インカメラはPixel 9は10.5MPでPixel 8から変更はないものの、Pixel 9 Pro/Pro XLは42MPで10.5MPから大幅にアップ。Pixel 9 Pro Foldも10MPと9.5MPからわずかにアップしています。
なお、仕様的にはあまり大きなアップデートがないアウトカメラですが、Pixel 6から続いていた特徴的なカメラバーは、今回大きくデザインを変えています。細長い形状に代わりませんが、Pixel 9シリーズでは細長い小判型になりました。このデザインは、既存のPixel Foldに近いものです。一方で、Pixel 9 Pro Foldの背面カメラは細長い形状からiPhoneのような四角い形状になっています。
以前、Pixelのデザインを担当しているClaude Zellweger氏は海外メディアInverseのインタビューで、Pixelはケースを装着することを想定してデザインしていると語っていましたが、Pixel 9 Pro Foldのカメラバンプ変更はケースの都合もあるのかもしれません。
Tensor G4搭載のAIスマートフォン
プロセッサは、4モデルともTensor G4を搭載。当然ながら、GeminiなどのAI機能対応をアピールするようです。その中で、Pixel Screenshotsという新機能が搭載されるようです。これを利用すると、イベントや場所など、後で覚えておきたい情報を保存するのに役立つとのこと。必要なものを必要なときにすぐに見つけることができるとのことなので、MicrosoftがCopilot+ PC向けの機能として導入するRecallに近い機能のようです。
価格は大幅な値上げか
最後に、気になる価格について。フランスメディアのDealabsが伝えるところによると、フランス国内での価格は下記の通り。
- Pixel 9:899ユーロ〜(約15万円〜)
- Pixel 9 Pro:1099ユーロ〜(約18万4000円〜)
- Pixel 9 Pro XL:1199ユーロ〜(約20万円〜)
- Pixel 9 Pro Fold:1899ユーロ〜(約31万7000円〜)
Googleは為替レートに近い水準で価格を設定することが多いので、ほぼ上記のような価格になると考えられます。ただ、2023年のPixel 8シリーズも大幅な値上げとなっていたので、日本国内での競争力を考え、若干低めのレートで設定する可能性もありそうです。
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