「ahamo」「日本通信」のデータ増量でスマホ料金はどこがお得に? 20GB/30GB/50GBプランを比較:スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)
最激戦区だったのが月20GBのプランに大きな変動がありました。この容量帯で先頭集団を走っていたahamoが、10月から料金そのままで容量を30GBに増量しました。これに即座に日本通信が反応し、20GBで月額1390円、50GBで月額2178円という驚きのプランを発表し話題になりました。
月30GBの比較:増量のahamoが最もオススメ
続いては月30GBのプランを比較します。このゾーンはahamoが加わった他、7月にはLINEMOベストプランVが30GBまで使えるようになりました。
最もオススメなのはahamoです。10月1日から月に使えるデータ容量が10GB増え、月30GBに5分かけ放題が付いて月額2970円になりました。ドコモ回線はいわゆる「パケ詰まり」の問題はあるものの、基本的な通信速度は1日中速く、容量超過後も最大1Mbpsで通信できます。他社では容量超過後の低速通信に制限が設けられることが増えてきましたが、ahamoは最大1Mbpsで使い放題です。
IIJmioは30GBが月額2700円と最安で、余ったデータが繰り越せる、データ追加が1GBあたり220円と安いというメリットもありますが、ahamoとの価格差は月270円です。IIJmioには5分かけ放題が付いておらず、昼や夕方に速度が遅くなる点を踏まえると、自分ならahamoを選ぶと思います。
一方、LINEMOやY!mobileはオススメしません。LINEMOはほぼahamoと同じ条件ながら、料金は月990円も高いです。さらに「容量超過後の低速通信に容量制限がある」「海外での通信は別料金」といったデメリットもあります。同じくY!mobileは30GBのプランLが月額5115円、各種セット割適用後でも3278円とahamoに及びません。かけ放題は別料金なので、今はY!mobileのプランLを選ぶ積極的な理由はないでしょう。これらのキャリアは早急にプランの見直しが必要かもしれません。
50GB以上の比較:50GB未満なら日本通信、50GB超なら楽天モバイル
最後に月50GB以上のプランを比較します。ここでは日本通信の合理的50GBプラン、IIJmio、月110GB使えるahamo大盛り、データ無制限の楽天モバイルを比較しました。
月50GBで足りる場合は日本通信の合理的50GBプランがオススメです。5分かけ放題、または70分の無料通話が付いて月額2178円は、他社に比べると断然安いです。昼や夕方に速度が遅くなるので注意が必要ですが、最近はMVNO各社の速度は少しずつ速くなっており、昼や夕方でも最低限の速度はキープできていることが多いです。それでも1日中快適とは言えませんが、この安さなら我慢できるという人も多いでしょう。
50GB以上使う人は楽天モバイルがオススメです。20GB以上ならどれだけデータを使っても月額3278円以上かかりません。さらにRakuten Linkなら国内通話は無料でかけ放題(一部の番号除く)なので、データ通信も通話も料金を気にせずに思いっきり使えます。
他キャリアも増量や値下げの可能性あり
以上、月20GB/30GB/50GBのプランの比較でした。もともと20GBの容量帯は激戦区でしたが、ahamoの10GB増量を発端に日本通信が圧倒的な安さのプランを打ち出し、さらに競争が激しくなりました。また、LINEMO、UQ mobile、Y!mobileなどはこのままでは優位性が薄れるため、プラン内容を変更するかもしれません。特にLINEMOは2024年7月末に新プランを開始したばかりですが、早急に見直しが必要になるでしょう。
現時点では日本通信やahamoがお得ですが、今後他社もプラン見直しにより順位が逆転する可能性があります。他社への乗り換え手続きに慣れている人は都度、最安プランに乗り換えてもよいですが、そうでない人はもう少し様子を見て、各社の動向を見極めてから動くのがオススメです。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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