「OPPO Find X8」の疑問をキーパーソンに直撃 Proなし、キャリアスマホとして販売されない理由は?(2/2 ページ)
ハイエンドスマートフォン「Find X8」を発表したオウガ・ジャパンで、3年ぶりの投入となった背景や開発の狙いについて、河野謙三専務取締役らに話を聞いた。
AI機能は一部日本語未対応でいち早くリリース
Find X8では複数のAI機能を搭載。写真の不要な被写体を自動で削除する「AI消しゴム」は複数人の一括削除に対応し、写真編集では反射除去や画像の高解像度化なども可能だ。また、画面上のテキストに対して要約や翻訳を行うAIツールボックス、複数の文章をAIが整理してまとめる文書アシスタントなども搭載している。
ただし、これらAI機能の一部は発売時点では日本語に対応していない。AIツールボックスや文書アシスタントといったライティング関連の機能は2024年3月以降のアップデートで順次対応予定だという。
ソフトウェアサポートは6年間実施
ソフトウェアサポートについては、OSバージョンアップを4回、セキュリティアップデートを6年間保証する。スマートフォンメーカー各社がアップデート期間の延長を進めるなか、特にセキュリティアップデートの6年間という期間は比較的長めの設定だ。「フラグシップモデルということで4回、6年。他社の回数も確認しながら、Googleとの協議も含めて判断した」と河野専務は説明する。ただしこの保証期間はFindシリーズとしてのもので、他シリーズについては別途検討するとした。
日本市場での勝負の1台
3年の空白を経て投入されたFind X8は、グローバルとの発売サイクルを合わせることを優先し、一部の日本向けカスタマイズは見送られた。その一方で、カメラ性能やAI機能の充実、長期的なソフトウェアサポートなど、グローバルモデルならではの特徴を全面に押し出している。SIMフリー市場という限られた土俵ではあるが、ハイエンド市場での存在感を示そうというOPPOの意気込みが感じられる製品となった。
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