「GPT-4o mini」と「GPT-4o」のどちらを選ぶ?:ChatGPT使いこなし術(1/2 ページ)
「ChatGPT」の基礎から応用まで、仕事や生活で役立てるためのTipsを連載で紹介する。
久しぶりにChatGPTを起動したら「GPT-3.5」という選択肢が消えていて驚いたという方もいるだろう。OpenAIは、5月にフラグシップの「GPT-4o」、7月に小型版の「GPT-4o mini」を発表しており、従来の上位モデルだった「GPT-4」が既にレガシーモデルという扱いになっている。
それぞれの新モデルについて、OpenAIのリリースには、性能やクレジットの消費量、APIを含めた挙動や今後の対応を含めて、詳しい特徴がもろもろ記されている。しかし、一般ユーザーがWebサイトやアプリから生成AIを使うという観点では、正直良く分からないものだ。そこで、実際に基本的な挙動を確かめることで、ユーザー視点での実像を確認していきたい。
なお、これらの新モデルのうち「GPT-4o」(ジーピーティー・フォー・オムニ)については過去記事で概要を解説している。本稿では「GPT-4o mini」(ジーピーティー・フォー・オムニ・ミニ)の概要に焦点を絞りつつ、両者の挙動を比較しながらチェックしていきたい。
GPT-4o miniとは
GPT-4o miniは、7月にOpen AIが発表したAIモデルだ。ChatGPTを起動すると、使用する生成AIモデルを選ぶ部分で、選択肢として表示される。無料アカウント/有料アカウントを問わずに利用できるので、たまにChatGPTを使う人にとっても、日常的に利用しているヘビーユーザーにとっても理解しておきたい存在だ。
なお、OpenAIの発表では、その性能面についてテキストインテリジェンスとマルチモーダル推論の両方に関して「学術ベンチマークでGPT-3.5ターボやその他の小型モデルを上回っている」のように表現されている。
つまり、従来のGPT-3.5を無料で使っていた人にとっては、GPT-4o miniが性能強化版の新モデルだと理解しておけばよい。
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